「ぺんぺんのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
こんにちは。
「複数校受験して全部合格したけれど辞退できるの?」
「先に滑り止め校が先に合格して本命がダメ。入学金は支払うの?」
「合格したけれど、子供が急に公立に行きたがってるし辞退しようかと……」
合格すれば一定期間の猶予期間があり、学校が定める入学金納付日までに支払わないと「合格取消し」になります。
ところが、猶予期間は短いので入学金を支払わなければならない学校は出てくるでしょう。
ここでは、合格した学校を辞退できるのか、辞退する方法などについて紹介します。
<この記事を読んでわかること>
- 入学金を納めているかいないかで手続き方法は違う
- 辞退するからには入学金の支払い総金額は確保が必要
- 辞退の手続きは各校で対応が違う
- 学校側は「ある程度の辞退者は出る」と把握している
中学受験の入試での入学辞退はよくある話だけれど、注意は必要
中学受験では入試で合格したのに辞退する子は必ず出ます。
なぜなら、複数受験が可能なので合格した学校次第で入学する学校を選択するのです。
塾から「実績を作りたいからここの学校を受験してほしい」と頼まれて複数受験する子さえいます。
複数受験をして「どうしてもここに行く」と決めた学校以外は、入学辞退をしなければ受験先は受け入れ準備を始めます。
辞退はできますが、注意する点はあります。
入学金を支払う前に辞退はできるが、猶予期間が短い
合格発表から入学金支払いまでの期間は、多くの学校は2〜3日程度猶予期間はあります。
学校によっては、発表から支払い締め切り日まで1日しかない学校も!
入学金を支払わなければ自動的に「入学辞退」となります。
しかし、複数校を受験する場合は
- 本命と滑り止めとチャレンジ校の入試スケジュール
- 合格発表のタイミング
- 合格発表から入学金支払いの猶予期間
の総合判断で仕方なく入学する気がなくても、学校へお金を入れなければいけない必要がでてきます。
しかも、短期間で決断しなければならないし、予想外のこともあるので親の判断力は問われます。
「入学辞退」辞退した学校へ払った入学金は辞退総額でびっくりする額になるかもしれない
入金後に「この学校の入学は取り消す」方法は、
- 書面でもって入学辞退を申し出る
- ネット出願で辞退手続きが可能な場合はシステムから行う
- 書面持参の上、学校で手続きをする
- 入学者集合日に欠席する
でしょう。
しかし、学校としては「一旦入学金を入金したことは我が校にくる」とみなすので、
納めた入学金は戻りません。
複数校受験で合格した学校の中に滑り止めが何校か含めている場合、抑えておきたいので入学金を滑り止め校に納付して、後で真っ青になる金額になるでしょう。
例えば、10校受験してそのうち5校合格。
合格校の中に本命校が含まれていれば、残り4校は合格と入学金納付期日で仕方なく払うとしましょう。
すると1校あたり20万円とすれば4校で総額80万円支払うことになります。
必ず辞退する際は、損失する家計のことを考え、各校の入試要項に従って手続きをしましょう。
我が子が受験した学校の一例
我が子が受験し入学した学校は、ネット出願を取り入れた学校でした。
ただし、必要記載欄の一部に
「我が校は併願校ですか?併願受験の場合はチェック印を入れてください」
と書かれた欄がありました。
我が子は複数受験ではなく、学校内のコース別受験だったのでチェックは入れていません。
しかし、併願受験にチェック印を入れていれば、合格者で「入学辞退」を出した場合に一旦納めた入学金の半額を返金するシステムでした。
しかし、返金先確認のために、学校の事務局に辞退届を提出する手間はありました。
入学合格者集合日に欠席すると入学辞退となる
どこの私立中高でも「入学予定者集合日」といって、入学する子が親子で来校し、校則や学校が始まるまでの話が行われます。
集合日に来ない場合は「入学しない」とみなされ、合格取消しにされます。
ただし、この方法で入学辞退とする方法はあまりお勧めしません。
「入学を断る」礼儀からは失礼になるので、入学辞退は集合日前までには行いましょう。
どうして中学受験での入学辞退は出てくるの?
中学受験は自分のレベルに合わせて受験校を選択し、複数受験できるので進路の選択肢は広いです。
関西圏は過密スケジュールで子供への負担を考えて、一斉受験日を学校間で定めています。
しかし、関西の子が関東の学校を12月〜2月の隙間に受験しているので協定はなくなりつつあります。
塾から「塾の実績作りのために受験してほしい」と説得されて、親も「塾から頼まれた学校へ行くのもいいかな」と考え始めます。
子供の本意ではない受験が生まれてしまうのは、塾からのお願いだけではなく「中学受験全落ち」を恐れての行動でもあります。
複数の学校を受験するのは自由です。
しかし、辞退することは受験者側にメリットはあるかといえば、後で反省するか後悔するかのいずれかにはなるでしょう。
入学金の相場は20万円。高額なのにそれでも複数受験をする?
入学金の相場は20万円と先に紹介していますが、中学受験に関わると金銭感覚は狂ってきやすいです。
学校の休み中に行われる講習会や模擬テストなど、いくらでも塾へ支払いを重ねていると、金銭感覚はマヒします。
子供が行きたい学校のためならと、複数選択できるように受験させる家庭は多いです。
しかし、後で支払う入学金や学力などを考えれば、どこかで線引きをしなければいけないのかもしれません。
中学受験で複数校受験をする場合の一番気をつけなければならない点でしょう。
学費に対して考えが甘かった。将来の支払うお金が危うくて親から入学辞退を申し出る
子供の将来を考えて、親が教育費をしっかり貯めている家庭でも中学受験でお金を使い果たす一歩手前のケースはあります。
不景気になのに、中学受験にかかる費用は多く、今は中学受験が激戦状態になっています。
貯めていた教育費を中学受験で使い果たして、不払いで親から入学辞退することはあります。
せっかく子供が行きたかった学校へ行けなくなるのも悲しいです。
学校側もよくわかっている。毎年出る「入学辞退者」の人数
不人気で定員割れが出る学校はあります。
逆に、毎年受験者が多い人気校はどういう対策をしているでしょうか?
実は、本気での受験者がいるとは知っていても「チャレンジ受験者がいる」のは把握しているのです。
チャレンジ受験者が何人かは前年度以前の受験者から判断し「入学辞退者数」を予測しておきます。
全国から受験者がくる学校はどうでしょう?
入学辞退をされても学校経営に影響は出ないし、複数の学校を受験しながらも来てくれる生徒を大事にするでしょう。
しかし、学校も経営が絡んでいるので「入学辞退」といっても入学金納付期日は決めて、入学金は納めてもらうのです。
まとめとして。入学辞退をする場合は早い決断と余裕あるお金の準備を
中学受験以外に大学受験でも複数受験はあるかと思います。
その際にも入学金を納める時期がかなり短いので、困惑する親御さんは多いと聞きます。
しかし、受験をして合格した場合は自分が行きたい学校を複数選んで受験したはず。
合格して「本命校が受かった」か「滑り止めの学校が合格」と、ご家庭ごとで合格した学校への対応は変わります。
辞退するのはご家庭の考え方次第なので自由です。
しかし、入学金の負担などを考え早めに決断しなければいけません。
受験前に必ず合格後のお金がどのくらい必要かは計算し、スケジュール次第では支払わなくていいかを確かめましょう。
そして、子供の希望をきちんと聞いた上で手続きを進めるのが一番大事です。