ぺん姉さん(@penpenwaker231)です。
こんにちは。
近年首都圏および大都市圏で中学受験者が増え、受験対策は変わりながらも「我が子を私立中高一貫校に合格させたい・通わせたい」と考えるご家庭が増えています。
中学受験の加熱と並行で「現在小学校は不登校だけれども、中学受験をさせたい」と考えるご家庭は増えています。
不登校の原因はひとりひとり違います。
病気が原因であったり、いじめられたとかネガティブなことで、学校の敷地に入ると「怖い」と反応する子さえいます。
小学校はいてもつらいけれど「中学受験をしてみたい」と考えて、頑張っている子供は多いです。
問題は中学受験を希望でも不登校中の子は、ナイーブな面があるので親御さんが注意する点は多々あります。
リアルに小学校時代の不登校から立ち直って、高等部まで進学して卒業した子はいます。
一部では「不登校は不利」との声はありますが、対応次第で中学受験に挑戦はできるのです。
では、不登校中で中学受験チャレンジを考える子への対応を紹介します。
不登校が理由で中学受験ができないってのはないです

今でも存在しますが、高校受験でよく聞く「内申書」は中学受験でもあります。
受験校がチェックしたいのは、成績ではなく「出席日数」と一般的に言われています。

最近は内申書提出をなくす私立中学校が減り始めています。
代わりに、合格確定後に小学校から送ってもらう「6年間の成績記録・健康状態記録」で、入学者の学校生活をチェックしている学校が増えています。
内申書提出が減り始めているとはいえ、受験したい学校が不登校を理由に不合格にしたり、受験さえ認めない学校はまだ存在するのです。
内申書の提出内容を非常に厳しいチェックをする学校はあります

中学受験の内申書は保護者から担任へお願いして、学校長の確認の上で提出します。
学校長のチェックを通して、内申書を提出するのですが中には出席日数に対して厳しい学校があります。
特に有名なのが兵庫県・灘中学校です。
内申書は学校公式サイトからダウンロードできますが、欠席日数の記入欄があります。
小5〜小6前半までの欠席日数が14日以上で、正当な理由(例えば病気入院など)がなければ、出願しても受験を断られます。
内申書なしでも不登校のことで気になるなら、志望校で相談を!

塾へ通い出してからの情報や、入試説明会で願書をもらい、
と気になるお母さんは少なくありません。
内申書提出がなくても、親御さんが不安になれば、受験する子供さんが不安になって受験を取りやめてしまいます。
子供さんを不安がらせない前に、親御さんでしっかり受験予定校について調べ、事前に連絡をして「不登校でも受験できるか?」相談してみましょう。
公立中高一貫校を受験先に含めている時は要注意!

今では当たり前になりましたが、公立でも中高一貫校が誕生し、受験先のひとつに加える方が増えました。
しかし、公立中高一貫校が今まで不登校だった子供さんが受験できるかは微妙なのです。
理由としては、私立校は「内申書不要もしくは必要」と当日の試験結果に重点を置くのに対して、公立中高一貫校の試験方式と合否決定が違うからです。
公立中高一貫校は、「報告書(内申書)」と「適性検査」の総合評価で合否判定を行います。
報告書の中身にはもちろん小5〜小6の2学期までの出席日数が記載されます。
不登校の理由次第では、学校長や当時の担任の配慮が入る可能性はありますが、嘘の報告はいけません。
学校の信用問題になるので、欠席日数や成績の調整は難しくなるので、素直な数字を報告書に書かなければいけなくなります。

場合によっては公立中高一貫校の受験が厳しい・できないとなります。
塾側も把握しているはずなので、公立を選択する場合は塾の先生としっかり相談してきめるのがいいでしょう。

病気などでやむおえず学校にいけなかった時期がある場合も、報告書に記載はされますが、受験可能か心配であれば、直接受験先の学校に相談というのもありです。
欠席理由によっては、配慮される場合はあります。
なぜ不登校の子供が中学受験を考えるのか?

不登校の原因は、子供それぞれに理由が違います。
理由が複雑に入り組んでいて、どうすれば解決していいかわからないことだってあります。
- 学校の雰囲気に馴染めない
- 先生との相性が悪い
- いじめを受けた
- 先生からのパワハラを受けてから怖い
- 体調面の問題がある
など複雑でナイーブな問題が絡み合っています。
小学校でつらい思いをしているのに、子供さんが「中学受験をしたい」理由とは?
中学受験を決めたもの。新生活への希望と孤独を解消したい気持ち

もし公立中学へそのまま進学するなら、今のクラスメイトと一緒に進学です。
それでは「小学校でのつらい・嫌な思い」は解消されません。
自分から学校へ行くことを拒んでいたけれど、中学校からの生活を変えて頑張ってみたいと考える子が多いのです。
同時に、地域的な問題ですが、中学受験が盛んな地域では「受験をしない子が取り残されてしまう」ことになります。
不登校の子にとって「自分は違う。ひとりぼっちだ」と孤独感を生み出します。
親にとってはびっくりする子供の心理ですが、子供なりの考えであり、尊重してあげるべき考えなのです。
過剰な中学受験が不登校の原因を作り出していることは忘れないで

中学受験専門塾に通い始めると、勉強やクラス内のことでに戸惑う子供さんが出てきます。
塾内での指導の厳しさが増すのは小5以降で、厳しく指導する先生は必ずいます。
小学校との授業スピードと差は出てくるので、子供さんの心で戸惑いは出てきます。
小学校で厳しく注意されたり、塾でも手厳しい指導が与えられると「心が疲れてしまう」のにつながりやすいのです。
特に不登校中で塾はしっかり通っている子が、先生からひどく叱られてしまうと、落ち込んで「塾をやめたい」と通塾をやめてしまうことさえあります。
中学受験はチャレンジする子供の気持ちや希望を尊重すること

中学受験をする子供さんは、よほどの覚悟をしてチャレンジしています。
特に不登校でありながらも「これから新しい人生を歩く」と決めて、親御さんに中学受験を話したのではないでしょうか?
中学受験は、親が思うよりもハードで面倒見がいい塾もあればひどい塾もあります。
よい先生に出会えばいいのですが、結局子供の心のよりどころは「家で待っているお父さんとお母さん」なのです。
子供のよりどころの「お母さん」に突き放されたり、生活での不自由さを気づいてもらえないのは辛いことです。
ご家庭で子供さんの異変に気づきにくいかもしれません。
ところが、よく子供さんをみていると「何かあったのかな?」とすぐに気づくものです。
子供が常に笑顔であっても、隠れて泣いていたり我慢していることはあります。
中学受験をやめたいと思っていることだってあるので、困っていそうな顔をしている時はどうすればよいでしょう?
すぐに「どうしたの?」と親子で話す時間を作って、解決できることならどんどん親御さんで解決するようにしてあげてください。

小学校でスクールカウンセラーを利用できるのではあれば、上手に子供さんの気持ちについてアドバイスを受けるのもよいです。
子供さんにできること。
不安を与えない、安心感を与えることです。
いじめられたことから、短期間で準備して合格したケースがあります

いじめを受けたことで不登校になり、短期間で中学受験準備を進め、合格してからは不登校を乗り越えた子供さんが紹介されました。
不登校であることから内申書の欠席日数に影響が出るのではと、内申書不要でその後は学校生活を楽しんでいる子供さんもいらっしゃいます。
いじめを乗り越えて、短期間で合格したというのは珍しいですよね。
ご本人の「もう後ろは振り向かない!前向きに環境を変える!」という意志の強さは中学受験を無事に乗り越える力になったのです。
まとめ!不登校でも中学受験のチャンスはあり。

現在(2022年12月時点)、我が子は私立中高一貫校の高等部3年生。
我が子は、2023年4月から大学生となり、高校で興味を持ったことを勉強します。
悩んだ時期はありましたが、卒業後のことも決まり新生活に向けての準備を進めています。
今の学校へ入学前は不安だらけでも友達ができてから、さまざまな事情で中学受験準備期間を短期間で乗り越えた子がいると知りました。
実は我が子は、担任からのパワハラで一時不登校にした経験があり、入学に不安があったからです。

残念なことに小学校での不登校を乗り越えたのに、希望の中学校へ入学できたのにまた不登校になる子供さんはいます。
入学後は予想以上の授業についていけないことや人間関係などより複雑な問題が出やすいのです。
中学受験とは「受験準備中も入学後も子供さんの心の変化に気をつける」のが大切なのです。
もし、不登校中の子供さんが「中学受験をやってみたい。自分の環境を変えてみたい」と本音を話した時は、塾と相談しながら親御さんはフォローしてあげましょう。
おすすめ本を一冊紹介して、では!