「ぺんぺんのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
こんにちは。
「私立中学で特待生制度ってあるの?」
「特待生の条件ってあるのかな?」
「特待生になる方法を知りたい」
「特待生制度」とは各私立中高で優秀な生徒に対して学費などを免除・減額をする制度です。
特待生制度は成績が全てで、私立中高6年間在籍する場合は特待生で通すのは大変です。
特別枠制度というものはありますが、特待生は成績が全てです。
では、私立中学においての「特待生制度」を知り子供さんやご家族にメリットはあるのかを考えてみましょう。
<この記事でわかること>
- 特待生には様々な条件がつき難しいことはある
- 特待生を維持するにはかなりプレッシャーがかかる
- 大学受験時に考えていた方法で受験できない
- 有名校で独自の奨学金制度あり。条件はかなり厳しい
私立中高の特待生制度。金銭面は楽になるけれど現実は厳しい
特待生制度とは、入学試験で成績が特によかった子供さんに対して、入学金・授業料などを免除する制度です。
学校ごとで特待生制度の適用範囲や人数は変化しますが、以下の条件が基本になります。
- 点数次第で、入学金のみを全額免除か半額免除のいずれかで決める
- 当日の成績上位者で10〜20名と少人数しか使えない
- 中学3年間のみの免除か、中高6年間の免除になるか
- 対象者となった場合、提出する書類(小5・6年の通知簿のコピー提出)も審査対象
- 進級時に必ず再審査が行われて、成績不良の場合は特待生から外す。
運動・芸術のコースでの特待生の場合は、活動面で優秀賞を取っているかで判断されます。遠征やコンクールで出席日数や試験範囲の調整されることもあります。
特待生度でかなり免除されることは多いけれど維持が大変
親御さんとしては、子供が特待生になり学費面で楽にはなります。
しかし、常に成績を上位でなければいけなくなります。
実は、特待生として認められた生徒さんは年に一度の審査を受け、成績不良なら特待生ではなくなるのです。
「特待生から外れる」ことは、免除されていた授業料(学校によっては諸費用も含む)の負担が発生します。
「我が子が特待生になった」と喜んでいて外れてしまってから困らないようにしておく必要はあるでしょう。
高等部でも特待生の場合は大学入試方法で制限あり
高等部でも特待生として成績を維持し、次は大学入試を考える時にできないことは出てきます。
指定校推薦や公募推薦制度を利用できないのです。
なぜかというと、特待生は学年で上位10位に入る優秀な生徒であり、大学側は「自分の実力で入学できるはず」としているのです。
指定校推薦や公募推薦など、日頃からの学校生活で選ばれます。
しかし、特待生は6年間(3年間の場合もあり)上位の成績を維持してきたからです。
大学入試でも上位の大学に行けると学校側は特待生には「推薦制度の枠」は使わせません。
中学受験で特待制度を狙うことは危うい!
特待生扱いとなれば、入学金や授業料などの免除を受けられるので、特待生に狙って受験するご家庭はあります。
文部科学省が行った令和3年度の子供の学習費調査では、私立中学校の学費は約143万円(子供1人・1年間)と言われています。
<参考元>
文部科学省:令和3年度子供の学習費調査の結果について
→詳しくはこちら(PDFファイルです)
私立中学へ入学すると、授業料は公立学校ではないので無償となりません。
もし合格校で子供さんが対象者になれば、経済的負担は軽くなります。
家計を楽にするため「特待生制度」を狙うのはいいのでしょうか?
特待生として高成績を求めて子供にプレッシャーをかける傾向あり
特待生入学にこだわると、子供さんへプレッシャーをかけてしまいがちになります。
子供は「楽しい新しい学校生活を過ごしたい」と中学受験後は考えているでしょう。
大人側の都合で子供へ「特待生になるのだ」と言い続けていると、子供が中学受験自体をやめたくなります。
入学後に特待生になった場合でも、ずっと親が子供に「学年10位以内にいなさい」と圧力をかければ、子供はつらくなるでしょう。
圧力をかければプレッシャーになり、つらくなるばかり。
本当は特待生にこだわらない考えが必要なのです。
特待生ではない「独自の奨学金」制度を設ける学校あり
関東圏のハイレベル校では、学校独自の「奨学金制度」を設けている学校はあります。
「経済面で苦しいけれど、この学校で勉強したい!」と希望する子供を学校運営元から渡す独自制度を設けている学校があります。
この奨学金には返済義務を設けていません。
ごく限られた学校でしか行われていない制度ですが、利用できるのなら使いたいでしょう。
しかし、簡単に申請した家庭全てに使えるのでしょうか?
特待生とほぼ同じ条件。要相談になるケースにも注意
奨学金を利用できる学校は、利用人数を決めていているところがほとんどで、10〜20人としています。
出願時に所定の用紙を提出し、抽選とする学校は多いけれど「奨学金申請をしたから合格できる」とはなりません。
あくまでも成績で判断されて、更に経済面で苦しいという家庭が奨学金対象者となります。
返済義務はなく、単位を落とさず上級生になるのを条件と少しは緩い面はあります。
学校独自の奨学金制度で気をつけたいこと
奨学金利用の対象条件は、制度を設けている学校では年収400万円以下としているところばかりです。
もちろん、成績優秀者で在学中に家計が苦しくなった場合も途中から申請できます。
ただし、PTA会費や修学旅行積立金などの支払いは発生します。
開成中学校の場合で約40万円の支払いが必要とされているので、奨学金を考えている場合は、中学・高校で学費以外の費用支払いができるかは考えておくとよいです。
なお、所得枠以外での理由(介護など)でも、学校の奨学金制度を利用できる可能性はあるので、悩まずにぜひ相談しましょう。
<参考元>
開成中学・開成会道灌山奨学金
→くわしくはこちら
中学受験の特待生制度を狙う受験は慎重に。
「特待生制度」は中学受験で大金を使ったご家庭にとっては、おいしい制度でしょう。
この制度のために難関校を狙って学力アップを狙うご家庭はあるといわれています。
教育費は予想外の出費が多いので、免除になる制度があっても頼るのはよくありません。
この話は、高校・大学と先の教育費についての考え方でもありえる話です。
特待生に選ばれて学力維持でつらいなら、無理をさせる必要はありません。
特待生制度を期待しての受験は避けると子供の気持ちは楽でしょう。
経済面は大事ですけれど、学校生活が楽しめるように中学受験を考えていきましょう。
↓にほんブログ村に参加しています。