こんにちは。
「ぺんぺんのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
中学受験を子供にさせるか否かを考えているご家庭では、公立中学から私立高校へでもよいのではと考えているご家庭はあるかと思います。
中学受験と高校受験を考える際に気になることはありましたか?
中学受験もしくは高校受験、どういう受験の順番がベストか?
悩みますよね。
では、中学受験をどう考えればいいのかを、私からお伝えできる範囲で紹介しましょう。
家庭事情や地域の教育への取り組み次第では中学受験を避けてもいい

意外な見出しにびっくりされた方は多いはず。
実際はというと、地域によっては中学・高校ともに公立一本でも十分学力が高いところはあります。
生命保険文化センターが文部科学省の「学校基本調査2021年度版」をもとにまとめたところ、私立中学に通う子供さんは、全中学生の7.6%であると発表しています。
興味深いのは、東京は別格として、私立中学に通う子供さんのランキング10位ですね。
京都・高知・奈良・神奈川・広島が上位に上がっています。
大阪はというと、7位という結果でした。
中学から公立一本でも非常に学力が高い学校へ行く選択肢がある地域がある
実は、中学から高校まで公立一本で大学まで進学できる地域はあり、無理に中学受験をしなくてもいい地域はあります。
公立一本でもいけるという点で、問題点があります。
大阪府の今昔で解説。
私が住む大阪府では、昔「学区制」という府立高校への進学が住所によって振り分けられる制度がありました。
この制度の影響があったかもしれませんが、9つに分けられた学区でも、その学区内の上位高校へ進学できれば、旧帝大へ進学する生徒さんはいました。
現在は、学区制度が撤廃され、自分が通える距離の学校なら受験・通学できるようになりました。
受験できるのはいいけれど、旧学区のレベルが不安定になって、大きな学力差が生まれてきたように感じます。
これは大阪府の例ですが、他都道府県では、公立にいっても私立にいってもそれほど差がない地域はあります。
ただし、公立でもトップクラス高校へ進学すると、授業についていくのが大変ともいわれているので、よく最新事情を調べておくとよいでしょう。
住んでいる地域の教育環境を見て中学受験を決めるご家庭が誕生する

家を購入したり引っ越しをした時に、教育環境をチェックする方はどこまでみますか?
小学校まではチェックされるとは思いますが、住み始めてみると、知らなかったことが見えてきます。
子供さんの年齢があがると、教育状況は変わるけれど、普段から地元の中学生・高校生の様子はチェックしておくことをおすすめします。
結婚後全く引越しがないご家庭は、登下校時間の中学・高校生の様子を見ていると、我が子の将来通うであろう学校の状況が把握しやすいですよ。
ご家庭ごとに教育方針はあるとは思いますが、少しでも不安でも感じるのであれば、一度中学受験について考えてもよいでしょう。
例えば、身だしなみが悪い子がいたり、通学カバン(リュック)を持たずに歩いている子がいるなど、進学予定中学への不安要素にはなるでしょう。
子供さんの成長と共に改善されていくこともあるし、学費面なども気になるので、中学受験については慎重に考えましょう。
私立高校からでもなぜ受け入れ枠が存在するの?

今まで中学からしか入学できない私立校が、徐々に高校から受け入れを始めています。
高校からの受け入れ枠(3か年生)を用意するかというと、個人的な意見でいうと、
- 少子化に伴う生徒確保
- 学力低下を恐れての優秀な生徒確保
この2つが高校からの受け入れ枠をもうける理由と考えられます。
今の私立校は時代と共に運営を変えていく時期かも
地域によっては、「完全中高一貫校」を貫いている学校があります。
かなりの人気を持つ学校や、人口密度が高い地域(一番わかりやすいのは東京都内)は、大きな運営方針は変わらないでしょう。
最近は「学校の評判が口コミサイト」が存在していて、口コミサイトを参考に受験校を決定することが増えています。
昔はかなり有名校だった学校が、経営や教育方針を変えた為に評判が悪くなることだってあります
評判が悪くなった為に、受験生が少なくなって、1学年3クラスしかない中堅校が出ています。
男子のみ・女子のみとしていた学校が、共学化していることは多いですよね。
少子化の影響は大きいところではありますが、そのほかには、学校の評判低下を防ぐために、高校から優秀な生徒を確保しておきたいという学校側の思惑はあります。
共学校に切り替えたおかげで、学校の教育の質がよくなり、進学校に生まれ変わった学校がありますので、昔のイメージは忘れた方が良い傾向が出ています。
高校受け入れ枠で中学からの進級生には影響はあるの?

はっきり言えば、中学からの進級生には影響はでません!
なぜかというと、コース制をしている学校であっても
- 入学時から授業速度が早く中3の時点で高1の内容をしている
- 高校から入学者では独自コース(医学コースや英語コースなど)には対応不可
- 中学入学時から高校生レベルなみの科目割りをしているので、同じクラスでは無理
と現在の私立中高一貫校がとる姿勢があります。
この理由から、中学からの進級生と高校からの入学生を混ぜることは、心配することはありません。
まれに中学からの進学生と高校からの生徒とを一緒にする学校はあります。
受験前に志望校が高校からの進学者とクラスを分けないと知った場合は、説明会などで、学校側の対応をお聞きしておくとよいでしょう。
高校部受け入れ枠を出しても通さない。受け入れ枠人数を公表しない学校もあり!

私立の中高一貫校で、非常にハイレベルな学校では、若干名(1~2名ほど)高校生受け入れ枠を発表する学校があります。
中学受験の時に志願してダメだった子どもさんが、高校受験でリベンジをかけるケースです。
ただし、必ず合格者が出るというわけではなく、受験者全員不合格というケースはあります。
反対に、高校からの受け入れ枠を実施していた学校が、いつの間にか廃止もしくは帰国子女しか受け付けないという学校があります。
「高校から私学がいいかも」と考えているご家庭は、突然行かせたい学校が完全中高一貫に変わっていたり、受け入れるコース内容で「納得できない」というケースさえあります。
徐々に「完全中高一貫と高校からの受け入れ枠あり」の二分化が出てくるのではないでしょうか?
「高校生の授業料無償化」の影響で、お金がたくさんかかる私立高校への通学を避けて、公立高校への進学と塾通いで大学進学に重点を置いている家庭は増えています。
大学の学費はというと、予想以上に高額ですので、高校より先の学費を見据えて、高校進学についてもリサーチしておく必要がありそうですね。
まとめとして

コロナ禍に入ってから、学校運営も少しずつ変わり、さらに「高等学校の授業無償化」がどこで子供の学費をかけるのがいいか、考え方が変わりつつあります。
私立高校に通う生徒も授業料減免の制度はありますが、「子供の受験ルート」をどうすればいいか、親御さんは頭が痛いことでしょう。
中学受験から私立校(もしくは公立中高一貫校)に入って、高校受験を避けることはできます。
ただ、コロナ禍の中で注目され始めた「探求」が、中学受験問題にも反映され始めてきたので、今までの鉄板ルートや「これさえ覚えれば大丈夫」という考え方は、親子でつらくなるかもしれません。
勉強などでなじめなくて中途退学して公立高校へ進んだ生徒さんはいます。
中学受験に関しては、地域によっては選択肢が多いところもあるので、よく調べて、子供さんが中学受験に耐えられるかどうかを見極めてくださいね。