「ぺんぺんのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
中学受験での受験校決定時期はいつがいいのでしょうか?
「入塾させてからもう決めておくものなの?」
「成績を見ながら決めた方がよいのでは?」
「いつ決めればいいかわからないわ」
一般的には受験年度の1年前と言われているけれど、実際は簡単にいかないものです。
成績問題で出願後に「あそこも受験したい」と慌てる事態はあります。
子供さんの気持ちで驚くことはあるけれど、落ち着いて対応できるよう紹介します。
受験校決定時期は一般的に本番1年前。最終決定や出願はギリギリまで大丈夫!
通っている塾からは「受験校は5年生の春から夏には考えはじめて」と話は出ます。
子供と親の希望校がいいけれど、受験直前まではわからない世界です。
子供の成績や希望は揺れ動きやすいので、出願日初日に「受験先を変える」ケースさえ出てきます。
出願日が初日がいいと言われているけれど関係なし。締め切り日に出しても合格はできる
多くのサイトで「中学受験の出願は初日がよい」と言われています。
実際はというと、出願締切日に「えいや!」と手続きしても大丈夫です。
ネット出願が進んでいるのでデータ類があり出願校が定める出願日程に間に合えば、前日に出願できます。
内申書不要の学校であれば、直前出願はできます。
一般的によく言われるのが、
- 出願日初日に手続きをすれば、合格しやすい
- ちょっとしたミスも許してくれる
- 早く出願していれば、暖かい教室で受験できる
- ギリギリ出願だと合格が厳しい
- 出願がギリギリだと寒い教室で受験で不合格になりやすい
と言われていますが、全ては受験時の成績次第。
出願日が早い遅いは関係はありません。
目安は小5の春〜夏だけれども、小6の成績などから出願ギリギリまで迷ってもいい理由
5月に文化祭や体育祭をする私立校があり、小5〜小6の子供と家族が見学できる機会を作っています。
同時期に「学校見学会」の対象学年を小4もいける学校はあります。
子供さんの成績というのは波があります。
小5時点で受験校を限定すると、成績が大幅に落ち込んだ時の落ち込みは親子で悩むでしょう。
学力が落ちた時に立ち直そうとムキになることはありません。
受験校決定は出願直前まで柔軟に考えて変更しても大丈夫。
受験校候補は複数考えておくと、出願時の切り替えは楽になります。
早めに受験校を訪問してもいいけれど小6で問題なし。小5で一度訪問したなら小6でもう一度行こう!
実際に受験校を訪問してみないと、本では知り得ない情報があります。
少子化の影響もあり、親が卒業した私立校から「優先的に学校見学会や相談会がありますよ」という案内が届く場合があります。
親世代と教育方針が変わっているケースがあり、親と子供さんとでの志望校のすれ違いが出る恐れはあります。
子供さんとよく話し合って参加の有無を決めるのが無難です。
まだ受験校がはっきり決まっていない小5生の場合は、無理に見学会や文化祭に行かなくても大丈夫です。
実際に我が家の場合は、小5では受験校の候補を決める程度でした。
小6の5月に見学会に行き、11月で行われた候補校の説明会で受験先を決めています。
小5で訪問した場合小6時に
- 受験校の経営者・校長の変更
- 学校の教育方針変更
- 共学化
と学校自体がガラッと変わっている場合がはあります。
小6に進級してからもう一度見学会などの受験者向け行事に行くことをお勧めします。
小5で確定さずに子供さんの成績などから出願ギリギリまでに決めても大丈夫
親御さんの中には、
と悩んでいる小5のお母さんは多いです。
小学校生活でのトラブルや、特に高学年に早く出る子がいる「反抗期」で、ちょっとしたことで成績が落ちてしまう場合はあります。
立て直そうと塾の先生は協力します。
しかし、子供さん本人の気持ちと本気なしでは成績の改善は難しいです。
小5で受験校を確定させずに小6で尚且つ出願開始ギリギリまで待ちましょう。
何年も中学受験の指導をしている先生なら、子供さんにあった学力向上の術を使うかもしれません。
子供の気持ちを確かめるために出願時の成績などで話し合いの上で決めるのが安全です。
では、本当にあった我が家と子供の友達の実例とで紹介します。
我が家の例とある子供さんの例で紹介
それでは実際に我が家の子供が受験した時の話と、塾で友達になった子供さんのお母さんからお聞きできた話を紹介します。
我が家の例。成績が伸びなかったことといじめ問題で急遽変更
我が家の場合は、小4で入塾したので、中学受験準備としては遅れていました。
最初は集団指導組に入ったのですが、性格面で小テストで不合格となると毎回泣くのです。
先生から「集団指導より個別指導に切り替えた方がいいですね」と打診がありました。
毎回泣かれると、先生としてもつらいのだと思います。
2対1の個別指導に移ってからは、一時成績が伸びたものの、変動が激しく安定するまで時間がかかりました。
小5で私が卒業した母校の見学会や他校の訪問を考え、子供に伝えたところ、
私が決めたい!ほっといて!
と言われました。
子供の気持ちを聞かないで、先走ってしまっていた自分に気がつきました。
小5の後半あたりから子供が気になる学校を聞き、小6から私と一緒に見学会に出かけました。
夏以降にはほぼ確定していたのですが、ちょっとしたことからいじめを受ける立場になり、学校を休まざるえなくなりました。
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塾の先生とも相談して、確実に子供の学力で通る受験校へ変更しました。
偶然にも子供が一番気に入っていた学校なのです。
変更したことで子供にも心の余裕と安心感ができて、無事に合格しました。
塾の友達の例。小4の秋から考え、受験校の選択肢を増やして受験
※この話は、友達のお母様から掲載許可はいただいていますが、個人特定防止のため名前や受験校などは公表しません。
子供の友達は小3の春に入塾し、小4の秋から具体的に親子で受験先を考え始めていたと聞きました。
上にお兄ちゃんがいて中学受験をしたけれど失敗した経験があるので、早めに対策しておこうと決めていたのでした。
小4から情報収集を始めたのは、受験校の選択肢を多くもつことで余裕を持たせるようにしたいと考えていたのです。
兄弟で性格の違いはあるのは当然で「親が考える対策」が正解とは言えません。
お母さんが早めに対策を考えていても、思うようにはいかないもの。
最終的には子供の希望する学校と親の気持ちの食い違いが出て、出願日が迫りました。
親子でもめた結果として、複数校受験はしたけれど、出願締切日に手続きをした第2志望の学校に合格しています。
中学受験での受験校決定で注意しておきたいこと
中学受験での受験校決定時期は、小5とはいうけれど、注意しなければいけない点はあります。
まだまだ学力が安定せず精神的にも未熟な時期に、大きな壁となる「中学受験」をします。
当然精神の成長が未熟な子供さんが「もう無理!」とつらそうなサイン(例えば体調や行動)は誰でも出る可能性はあります。
では、受験校決定で注意するべき点を紹介しましょう。
学力変動や志向の変化で子供さんが対応できなくなる
子供の学力は常に一定というわけではなく、波があって当たり前で、好みや将来の志の変化があって当然です。
私の子供は、入塾したての時は「共学校でレベルの高い学校」を希望していましたが、学校見学会で校内を見た時に、
と思い描いていた学校のイメージとは違ったらしく、最初に考えた学校は願書だけはもらって帰りました。
別の日に「ここが気になる」という学校の見学会へ参加しました。
女子校で挨拶がしっかりできていて、見に行きたい教室や模擬授業の教室がわからない時は、案内係の子がすぐに来て教室まで案内してくれました。
学校の雰囲気や生徒さんの行儀のよさ、先生の授業進行など気に入って、受験校候補になりました。
希望の学校への勉強で成績の乱高下などはありましたけれども、柔軟な対応で無事合格しています
子供さんの学力や志向の変化に、親は柔軟に対応してあげるのが一番大切です。
子供さんの体調面などから変更が必要なことはある
小学校高学年となると、体の変化やメンタル面の変化が起きやすい時期に入ります。
子供さん自身でもわからずパニック発作や過呼吸を起こすケースは出てくるでしょう。
親御さんも自分が通過したことなのに、うまくアドバイスができないことも出てきます。
そのほかに、学校などでいじめや嫌がらせで勉強に集中できずに悩む子もいます。
無理に学校に通わせようとすると、逆効果になって引きこもりに入るケースも出てきます。
学校内の嫌な生徒や塾であまり仲良くない子が、同じ受験校と知ってしまった時に
と心変わりすることがあります。
また、病気や事故などでハンデキャップがある子供さんが、学校見学会で相談した時に「我が校では対応できない」と断られれば問題になります。
文部科学省から病気や事故で通学はできるけれど、子供さんへの「合理的配慮」をするようにすでに通達が出ています。
合理的配慮とは、2006年に国連で採択された「障がい者権利条約に」に基づいたもので、病気や事故などによる障害があるけれども、社会で出会う困りごとや障害を取り除くための調整や変更を指します。
具体例で言えば、エレベーターやスロープの設置などが代表例です。
2024年4月に改正障害者差別解消法が施行されます。
参考及び引用元:文部科学省・合理的配慮について
合理的配慮について相談しても「それはちょっと難しい」と断りを出す学校は、受験を避けた方がよいでしょう。
子供さんが安心して通える学校ではないとわかれば、避けるのが親子共々一番安心できます。
ギリギリに受験校変更や出願をする時は注意
選択肢を広げておくのはいいけれど、小4〜小5で確定するのはおすすめしません。
なぜかといえば、小6で「ここを受験する!」と過去に決めた学校以外を選択するからです。
紙ベースではなくWeb出願が主流になっていますから、内申書がなければ出願校を変更しやすくなりました。
どうしても子供の気持ちが変わらなければ、出願締め切りギリギリで出願できる学校へ出願するのがいい結果は出ます。
急な変更は親子で精神的にプレッシャーはかかるけれど、落ち着いて対応すれば大丈夫です。
まとめとして。受験校決定は子供との共同作業だよ
受験校の決定はあくまで子供との共同作業であるべきです。
親の希望が受験前よりハイテンションになれば、子供が「自分の気に入った学校がいい」とすねて勉強の手を止めます。
大切なのは、子供の気持ちを尊重することでしょう。
親だけが先走らず、子供さんと楽しみながら見学会などに足を運んではいかがでしょうか?
決定時期はギリギリまで迷っていいのです。
親子で一緒に目指す学校を決めることで、合格への道に繋がりやすくなります。
それでは、中学受験の準備、頑張ってくださいね。
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