※この記事は2018年5月2日に公開したものを改めて構成執筆しました。
「ぺんぺんのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
こんにちは。
毎年小学校では進級して5月以降、ちょうど家庭訪問が終わってから
とご近所のお母さん同士で、担任の先生の評判話が出てきます。
近年、いじめ問題については深刻な問題になっていますが、同時に「不登校問題」も問題視されています。

小学校〜中学生で不登校となっている子どもの人数を、2019年で181,727人いると文部科学省の調査でわかりました。
今後も増加するのではないかと言われて、調査は継続して行われています。
調査結果で、不登校になったきっかけとして「先生とのこと」が理由としている小学生が調査人数の中で30%と出ています。
<出典元:文部科学省「不登校に関する調査研究協力者会議(第1回)配付資料」>
「先生とのこと」と回答した主な内容には
- 先生と合わない
- 先生が怖い
- 体罰などがあった
が調査結果の中で公開されています。
中学受験を目指す子であっても「先生と合わない→成績などから嫌がらせを受けた」という理由から、不登校になる子は少なからずいます。

中学受験をする子は、小6の夏までには小学校で学ぶことを塾で終わらせるので、学校での授業との差が大きくでます。
さすがに授業中に遊んでいる子には注意をするのは当然でしょう。

しかし何も問題行動を起こしていないのに、子供へ理不尽な対応をする先生は存在し、親御さんを悩ませることがあります。

我が家は、中学受験した家庭ですが、子供への理不尽な対応から不登校にせざるを得なくなり、どうすれば解決できるか模索しました。
学校の先生からの嫌がらせに対して、どう対応すればいいか?
子供さんの状況によって変わりますが、参考となるよう、紹介します。
担任から子供への嫌がらせに気づいた時は長期不登校に気をつけながら、一時学校を休ませるのも一つの手。

子供さんが学校から帰宅して、
- あからさまに学校での話を嫌がる
- 小テストなどの話をしない
- 連絡プリントを渡さない
など今までお母さんやお父さんへはしなかった行動があれば、「学校で何かあった」と様子みておきます。
特に一番先生から嫌がらせを受けているとわかりやすいのは、学期末での懇談会で見せられる「成績表」です。
塾で成績がよく、学校での小テストなどでもいい成績のはずが最低評価を受けていて、落とされる理由を明らかにしないは「親と子供への嫌がらせ」といえます。
子どものいじめに関しては「いじめ防止対策推進法」で定義があり、学校や専門家が対応し、精神面のケアなどを行います。
「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。
「いじめ防止対策推進法」(平成25年法律代71号)より抜粋
完全とは言えない結果が多いけれど、学校側ははっきりと把握していれば、対応をしなければいけません。

公立の小中学校は欠席を長く続けて14日以上休んでも、留年措置は行いません。中学受験に関しては、基本内申書に記入の欠席日数は参考程度としています。
一部の学校では欠席日数次第では受験ができない学校があります。
すぐに受験校に問い合わせと事情説明をして、受験可能かは確認してください
子供さんから話を聞いて、担任とも話し合いをしても解決しない場合は、一時的に不登校としても構いません。
不登校の定義を文部科学省では
「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた者」
(文部科学省:PDFファイル、不登校の状況による認識)
- 年間の欠席が29日以下の人
- 病気が原因で学校に行けない人
としていますが、病気にさせてしまった人間が誰なのかを追求しなければいけないのではと思います。
なんとか担任の嫌がらせを解決できた人がたどったルートは?

嫌な思いもあるけれど、なんとか担任の嫌がらせを解決できた人はどのようなルートをたどったのでしょうか?
- 親が子供の異変に気づいて、状況を把握
- 子どもの体調確認。精神的苦痛を受けているなら診断書をとっておく
- 嫌がらせを受けた証拠を集める
- 学校長に申し出て話し合い開始
- 納得がいかない場合は教育委員会に申し出をする
- 担任からの嫌がらせがあれば学校長にその都度申し出をする
- 法的手続きが必要であれば専門家へ依頼
- 解決できたとしても卒業までは要注意
スムーズに解決することは困難ですが、もし過去に一度でも困ったことがあって、問題解決にと動いた先生が対応された過去はありますか?

もし、その時に対応に動いた先生は「いじめや諸々の学校問題対応」専従の先生です。
専従の先生が間に入れば、嫌がらせをする先生の学校長への報告と指導、子供さんへの心のケアが受けやすくなります。
子供さんが学校へ行きやすくなるように努力をしてくださり、難しい場合は「別室指導」やオンライン授業の提案をしてくださいます。
問題は、どうして教え子である子供やその親に嫌がらせをしていくのでしょうか?
先生の嫌がらせには必ず理由がある。個人的な問題なのに弱い立場へ攻撃することで自分を保とうとする

私達、子供を学校へ預ける親でもイライラして、つい八つ当たりをして反省することはあるでしょう。
人間ですから、心に余裕がない時にはイライラして怒ってしまうことはあるはずです。
先生も人間なので、イライラすることは当然あるのですが、弱い立場の子供に自分のイライラをぶつけるのはいけませんよね。
なぜ、イライラを「嫌がらせ」として変換していくのでしょうか?
現在の先生事情とも関連あり。そして先生個人の問題も含む

文部科学省が2022年4月に「教員不足の実態調査」を行ったところ、「教員不足人数」について1218人不足とし、小学校で937校が「教員不足」と結果が出ています。
<参考資料:文部科学省(PDF)「教員不足」による実態調査>

特に小学校の教員で人数が足りないとしており、教頭先生までもが担任を掛け持ちするケースが出ています。
人数不足の中で学校行事を行うのですが、不慣れな新任の先生が運動会の取りまとめを行うケースさえあります。
ここからは先生同士の問題になりますが、
- 先生の学歴問題
- 先生間の上下問題
でマウントの取り合いもあり、特に学歴コンプレックスをもちながら教員になった先生で、教え子で優秀な成績で「中学受験で有名校を受験する」と知った時が問題です。

「生徒は生徒。無事に合格するように」と願う先生がいれば、我が身の至らなさに腹が立って教え子に嫌がせをする先生が出てしまうのです。

我が家の場合は、当時教員の過度な残業問題や上下問題などもあり、中学受験をする予定で気が弱かった我が子が「ストレス発散のターゲット」になりやすかったのかと考えられます。
我が子の小学校の担任から受けた嫌がらせ体験談

私の子供は小5〜小6まで同じ担任の先生になりました。
入学時〜小4までは入れ替わりがあったのに、なぜか小5〜小6は同じ担任になったのは、あとから腑に落ちる話とわかりました。
小5の家庭訪問では、気さくで明るい若い男の先生だなぁという印象で、体育系のあっさりした先生だとは思っていました。

早速授業が始まってから「これはおかしい」と感じたのは家庭訪問後からでした。
過去に些細なことで申し出てから不当評価が始まる

些細な問題というのは、小5の一学期に全くテストの返却がなく、そのことを先生に伝えても返却なし。
仕方なく校長先生に直にお伝えしたところから、嫌がらせが始まりました。
保護者が注意したことが気に入らなかったのかもしれませんが、些細なことをいう私に腹を立てて、子供への嫌がらせにつながったのだと思われます。
漢字の指導やさまざまな指導で気づくことが多々起きる

今でも小学校の保護者さんや習字を教えている先生の間で問題になっている「とめ・はね・はらい」で、私の子供も散々注意を受けました。
担任の先生に注意されたことを、塾でやると
と、一例をいろいろと見せてくださったり、国語担当の先生が全ての小テストに目を通してくださって「全く問題はないですよ」と言ってくださいました。
※画像2枚は、当時、国語担当の先生から教えて頂いた注意されないことと、解釈について、私自身が書いて再現しました。
実は、今でも問題になっていますが、文部科学省の「学習指導要領」及び文科省・国語ワーキンググループでは
- 手書き文字と印刷文字の表し方には習慣の違いがあり、一方だけが正しいのではない。
- 字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない
としていて、「とめ・はね・はらいは、骨組みさえ正しければダメだしはいけない」というわけです。
参考資料及び引用元:学校教育における漢字指導の在り方について(平成28年3月14日)
小テストやテスト類を返却されても、オール100点のはずがちょっとしたところで減点されました。

懇談会で通知表を見せていただくと、できている科目なのに「頑張りましょう」と評価されているのを見せられました。
さらに、娘の成績や日毎のあり得ない行動を告げられ、落ち込みながら帰宅しました。
中学受験前での最大の難関「いじめ問題」。一大決心を求められる

小6での運動会で、子どもの学校は毎年組立体操をするのですが、当時は「巨大タワー」や「7段俵積み」などの危険な組み立てがあった時期でした。
現在は高さなどの制限が設けられたことなどで、危険なことを子供にさせないようになりました。
子供は練習中に転落しむちうちになりました。
整形外科の先生からもコルセット装着と1ヶ月間の運動禁止と診断書をいただいて見学扱いとなり、運動会当日は放送委員として活動しました。

運動会終了時は何もなかったのですが、子供がその後よく泣くし、塾での成績も悪くなり始めました。
笑顔が消えたことと、体調がすぐれず塾での授業中に息苦しさを訴えるようになったと先生からお迎えの時に聞きました。
一度、子供に事実を聞かなければいけないと思った日の夕方に嘔吐し塾を休ませ、学校で起きていることを話してもらいました。
一部のクラスメイトからのいじめを受け、先生も事実を知っているのに黙っていると言うのです。
まず小児科で子どもの精神面のことを相談し「休ませた方がいい」と診断を受け、診断書を書いてもらいました。
そして、思い切って一時的に不登校にするべきか塾の学年担当の先生にも相談。
塾でもできる限りのフォローをすることと、学校からの困った対応にも対応策など考えて動くと快諾してくださいました。
休ませてからの学校側の行動とある先生の神対応で何とか解決

学校へ担任の不当評価やいじめのことを申し立てをし、解決できるまで学校を休ませる旨を連絡し、塾には通学しました。
受験に向けた勉強は続けましたが、時々外へ連れ出して、気持ちを落ち着かせるように努めました。
学校からは何度も「学校に来るように」と催促はされるし訪問もされました。
全てお断りして、しかるべき処分などを考えてほしいといい対応を待ちました。

勉強面は、塾で小6の8月時点で学校での授業内容は全て終わっていたので、塾では確実に志望校に合格できるプログラムを考えてくださり、不安な点などを聞いてくださりながら進めてくださったのは救いです。
学校側は最終的に「いじめや問題解決専任」の先生で独自調査を行い、担任の先生の非を認め謝罪にきました。

塾の協力のおかげで、志望校は無事合格し、小学校へ報告をしに行きましたが、担任の先生は再度謝ったけれど、校長は一切謝りませんでした。
中学受験合格後、教室へ入ろうとすると震え出したので「別室指導」になりしばらくの間は私が付き添いが必要でした。

卒業式はいじめた子達とはいられないという理由から、前日に卒業証書授与式を有志の先生方が来てくださってお祝いをしてくださり小学校を去りました。
まとめ。今も続く先生からの嫌がらせには正々堂々と対応を。長期不登校でも支援体制あり!

過去、この記事を公開した際「バイアスをかけている」と元教員の方から指摘を受けました。
中学受験は先生方の助けもあり無事合格。

しかし、入学後に同じ境遇の生徒さんがいると知り、自分の子供だけが特別な被害を受けたわけではないと驚きました。
決して大袈裟な話ではなく、公的に出ていないだけで実際はかなりの子供さんが「信頼していた担任から嫌がらせを受けている」のではないでしょうか?
解決しきれずに困っている子供さんや保護者さんは、潜在的に大勢いるものと思われます。

学校にも必ずいじめや不当評価をする先生への対応ができる先生がいるので、家族で抱え込まず、遠慮せず相談していきましょう。
我が家の場合、不登校期間は短期間(4ヶ月)で済みましたが、長期の不登校となると子供さんの学力はもちろん心の成長にも影響は出る可能性があります。
不登校となった子供さんには、学校側もスクールカウンセラーを通じての支援体制はあります。
学校側が提示する支援策で子供さんがつらい場合は、ホームスクール制度や通信制といった民間支援もあります。

中学受験をする子供さんが長期不登校となった場合や、公立中学へ行くつもりだったのを中学受験を希望した時はどうすればいいでしょうか?
欠席日数を問わない私立中への受験や、不登校でも中学受験に対応できる子供さんを指導する塾はあります。

完全な解決は難しい問題でありますが、ひどい行為をする先生がなくなることを祈ります。
不登校問題の相談窓口や先生からのひどい対応を受けた際の相談窓口を下記に紹介しています。
もちろん、明らかに先生からのひどい行為でケガをした際はすぐに警察へと届けてください!
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今は教員になりたいという学生が減っていて、さらにベテランの先生が大量退職する時期に入っていると言われています。
ベテランの先生が新米の先生をアドバイスできない状況が、現場で出ているのかもしれませんね。
このような本が登場しているので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
では!