※この記事は2019年6月24日に公開したもので、加筆修正を行なっております。
こんにちは。
ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
我が家は関西のある私立中高一貫校の高校3年生の子供がいます。(2022年12月中旬現在)
クラスでもぼちぼちと「指定校推薦」や「公募制推薦」で12月初めに決まった生徒さんが多くいます。
実は、私立中高一貫校のほとんどが中3の後半から「高校1年生」とみなして部活や成績に加えて「進路指導」が始まります。
高2になると、前年の指定校推薦に関する要項の冊子を配る学校があり行きたい大学の条件に満たすように努力はします。
実際には高3にならなければわからないことばかりで、特に指定校推薦は毎年条件や推薦枠を出してくる大学の変動があります。
最近は「公募制推薦」が登場していますが、ここでは主に大学の指定校推薦について紹介します。
行きたいと思う大学・学部が毎年指定校推薦を出すわけではない!

筆者自身、指定校推薦で30年前に指定校推薦で進学していますが毎年母校から私が入学した大学へ推薦枠を出しているわけではありません。
子供の学校でも指定校推薦枠に関する資料は配布され、最新版を配られてから去年は推薦枠があった大学・学部が今年は募集しないところはありました。
中学受験時に「ここの学校は大学までエスカレート式」の内部進学でも、単位数や成績次第では内部進学ができない学校はあります。
中学受験時に付属中学から大学まで無試験で行かせたいと考えてるのではなく、別大学への指定校推薦や一般受験を想定しておくのがいいでしょう。
なぜ毎年安定した指定校推薦枠が来ないのか?先輩方に問題があることがほとんど

筆者の子供は中学3年から高2の夏までは、ある大学の心理学部で指定校推薦枠があると知り勉強していました。
ところが、高2最後で指定校推薦枠が公表された時に、本命だった大学の心理学部が募集を指定校推薦枠をとりやめてしまいました。
指定校推薦で合格している生徒は、大学からの入学通知時に「入学後に必ず守ること」という内容の誓約書にサインする形式をとる学校が多々あります。
大学は指定校でやってくる生徒が「学校内で非常に成績優秀者である」として、推薦枠での合格を出しているので入学後に成績が悪いなどがあればどう考えるでしょうか?
- 入学後に素行が悪い(正当な理由の授業欠席が多い)
- 入学してからの成績が非常に悪い
- 大学から出している課題に取り組まない
など最低限の条件を満たしていなければ、「この高校の指定校推薦は取り消そう」と考えて高校へ通達を出します。
指定校推薦を受けた高校の生徒さんは、後輩に迷惑をかけないように気を付ける必要はあります。
中3から指導でも高1から推薦か一般受験かを考えて動く

私立中高一貫校のいいところでもあり生徒にはプレッシャーになるのが、「中3からの進路指導」でまだ中3だと想像もつかない世界だと思います。
高3の1学期までの評定(主要科目以外も含んだ評価)が、指定校推薦や公募制推薦に影響するので中3で指導を受けたうえで高校からの勉強や進路を決めていきます。
指定校推薦と公募推薦の違いとは?
公募制推薦は、大学側が出す条件を満たしていれば校長からの許可を受けて誰もが使える推薦制度です。(公募制は国公立・私立ともに行われています)
指定校推薦は大学が「この高校から学部・学科を何人入学させたい」かを必要上見(成績や資格・活動など)を提示し、高校内で選抜して推薦されて大学に入学する制度です。
「指定校推薦が7割」とオープンキャンパスで話す大学はあるほど、優秀な生徒を早く確保したいと考える大学があるからなのでしょう。
では、指定校推薦枠や公募推薦で考えておきたいことを紹介します。
高1からの定期テストや小テスト類はしっかり勉強して赤点は取らない

大学の推薦を決定づけるのは、まず「評定」です。
評定とはいわゆる「内申点」です。計算方法は高1から高3・1学期までの成績の平均値で、全体と教科別があり五段階評価です。
参考元:サタディサプリ#高校生なう
有名私立大となると最低4.0以上(高2での出願時)は必要で、希望する大学から出されている評定がいくらかは知っておかなければなりません。
中学までは1つでも赤点(だいたい40点が赤点ライン)をとっても、先生からおこごとを食らう程度です。
ところが高校生になると、赤点を1つ取るだけでも推薦で行きたい大学への道が消えることになります。
学校から前年度の指定校推薦の資料をもらっていれば、自分が行きたい大学の評定はわかるので「赤点は取らないぞ」と勉強方法などを考える必要はあるでしょう。
指定校推薦や公募推薦なら英検はできれば2級まではとっておきたい

最近の教育では「英語技能」が重要視されていて、幼少から英語教育に熱心な世界になりました。
大学ではというと、英語教育に熱心な大学は文部科学省から特別な制度のもとで英語指導を行なっています。
熱心な指導の裏には、入学予定の高校の生徒で「英検受験をしているか」は重要視されます。
ハイレベルな大学では、推薦枠の条件に「英検準2級以上保持者」とついているところはあります。
実際は評定での条件がギリギリラインになった時に、「英検2級以上あり」だと判定が変わって推薦を受けらます。
できれば、英検は2級までいや2級以上は取ると安心です。
大学によってはTOEICなどの英検以外の外国語試験でのスコア(大学によって数値は異なる)の提示が必要です。時間の余裕があれば受験して希望の大学が条件としている点数を出しておくのもよいでしょう。
部活動や諸々の条件にも要注意!指定校推薦や公募推薦ならではの話

指定校推薦や公募推薦ならではですけれども、学業以外の条件を提示されて頭を抱える生徒さんはいます。
部活動は入っていてもある条件は必要ですし、個人的に取り組んだことなどは推薦を受ける条件が厳しい学校では聞かれます。
さて、どういう内容が推薦枠に影響が出るのでしょうか?
部活動での役割や受賞歴は推薦条件に影響しやすい

指定校推薦でも公募制推薦でも問われるのが「部活動での役割と受賞歴」でしょうか?
たまたま入部した部が全国で有名であったり、優勝歴(団体・個人いずれか)があれば推薦条件をクリアしやすいでしょう。
進学を考えている大学で、今高校で取り組んでいる部活であれば大学として「ぜひきてほしい」と考えるので推薦枠の優先順位は上がるでしょう。
今高校で入っている部で、何らかの役割(部長・副部長など)をしている実績があればより推薦されやすくなります。
条件に「ボランティア活動歴」があれば進んで参加!

キリスト教系の大学は、特にボランティア活動に参加しているかどうかを推薦の条件に出してきます。
「困っている人を助ける」精神はキリスト教の教えでもあるので、「誰かのために助ける心を持っているか」をやっているかを知りたいのです。
学校からボランティア団体を紹介していただけたり、自分で見つけなければならないことはありますが進学先の要件に含まれているなら参加はしておきましょう。
実際に進学先を決定するときに、ボランティア活動が条件に含まれない大学かもしれません。
ボランテイア活動を高校生で知っておくことは将来どこかで役に立ちます。
独自で取った国家資格があれば素直に書こう
簿記検定などの国家資格を取っていれば進学先の学部によって、単位取得済みと認めて推薦枠に含ませることがあります。
他にも国家資格ではないけれど、文科省認定の資格(泳法検定など)を持っていれば級によって「取得資格」と認められます。
国家資格と言われても判断がつかない時は、担任や進路指導の先生に相談しても構いません。
まとめ。推薦制度は年々変わるのでチェックしてね

大学からの推薦枠や制度は変更は毎年変わりますし、去年あった推薦大学や学部が消えているケースはかなりあります。
今の大学受験制度は推薦制度でも2つパターンはあるが指定校推薦で「大学共通テストのスコア」を利用する学校さえあります。
推薦制度といっても、大学側から提示されることはさまざまで驚くことはたくさん出てくるので親御さんも驚くでしょう。
私立中高一貫校の受験を考える上では、大学への推薦方式のことを知っておくと中学受験での学校選びにも役に立ちます。
昔と今の推薦制度は違うというのはひとつ覚えておきましょうね。