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漫画「二月の勝者」のリアルさ。中学受験を母娘で越えた筆者の感想です

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こんにちは。ペン姉さん(@penpenwaker231)です。

体調を崩してしまい、久しぶりの更新になります。

この記事を書いている11月は、12月に地方有名校が東京や大阪の大都市で出張受験に挑む子供達が追い込みに入っていると思います。

地方校でも有名な学校が優秀な生徒確保の為に、出張受験をするわけですが「前哨戦」として自信をつけさせる為に受験させる塾があります。

首都圏なら2月、関西圏だと1月中旬が中学受験本番になりますが、この11月が一番苦しかったと覚えています。

現在、漫画は継続連載されていてドラマ化された「二月の勝者」。ご覧になられていますか?

私は、ドラマが先で漫画は徐々に読み始めているところです。


これから中学受験で合格を目指すご家庭には「これって本当?」と思うところはあると思いますし、これから起きるであろうこともガン見するところでしょう。

我が家は小4から中学受験の勉強を始め、今では中高一貫校の高2生。

「二月の勝者」をざっくりと読んだ感想と実情について、お伝えしたいと思います。

わたし
わたし
ネタバレなしでお伝えしますね。

「二月の勝者」はかなり中学受験事情を反映しているよ

指導する塾講師
あるお母さん
あるお母さん
この話って本当なの?
あるお母さんその2
あるお母さんその2
中学受験って子供がこんなに勉強して大丈夫なの?
ある受験生の父
ある受験生の父
中学受験にこんなにお金が必要なの?

漫画を読みドラマを見ているごく普通の一般家庭の方なら、話を追っているとびっくりする話ばかりだと思います。

少々誇張されている部分はありますが、話の中で出てくる話で親御さんがびっくりする部分は、ほぼリアルな話です。

父親は金脈。母親の狂気。うーん、それは納得

ところどころで、主人公で別の有名塾からやってきた黒木がよく口にするセリフで、「父親はATM、母親は狂気」って出てくるんですよね。

中学受験って塾代が馬鹿にならないほどの請求はきます。

特に中学受験界隈で有名な塾となれば、小6の1年間で100万円越えすると言われています。

我が家は有名塾のメソッドを利用しての塾でしたが、後日小4から3年間の塾関連費用を集計したところ約80万円でした。志望校をかなり上げていれば、1年間100万円にはなっていたと思います。

通常の塾代に特別講習費、テスト代に冬季・夏季講習費、本番特別講習費とどんどん課金していくようにしむけられるし、子供の成績が悪ければ、個別の特別指導を申し出たりなど、親は必死になります。

お金の管理を母親に任せているお家だと、父親が塾代がいくらかかっているかってのは知らないケースは多いです。

わたし
わたし
我が家は私が高校から私学でしたし、塾代がどのぐらいかかるかは把握していたので、子供が小さい時から貯蓄していました

夫婦で、貯金と子供をどう育てていきたいかを共有して、冷静に塾からの課金(あまりいい表現じゃないですね)については対応していきました。

中学受験が先か高校受験が先か問題にも触れている

あるエピソードで子供に中学受験をなぜさせるのかと親が食い下がるシーンがあります。

私の夫も最初「なんで高校受験があるのに、お金のかかる中学受験をするの?」と、通塾には反対されました。

黒木もこの点については言及していますが、私も同じ返事をしました。

中学受験をして私立中高一貫校をさせれば、高校受験をさせることがなくなる。公立中学に行かせて、高校受験の為に塾に通わなければいけない。高校が公立であれ私立であれ塾代は一緒。

私立中にいかせれば、義務教育なのに授業料などを払わなければいけません。

しかし、高校受験の為のお金を抑えられる。どちらで苦労するかってことなんです。

今の公立中学の教育については、住んでいる地域で差があり、真っ当な中学で教わることを学校で習えるかといえば疑問だらけ。

実際に我が子が入った学校はというと、自称進学校という点を除いては、いろいろと経験をさせていただけるし、ほぼ価値観があうご家庭との繋がりができるしで、親子で負担になりませんでした。

実際にモデルになっている中学受験専門塾や裏事情を反映している

通塾する女の子

「二月の勝者」で登場する塾名を見ていると、関東系の塾ばかりですが、中学受験を経験された方ならすぐにわかると思います。

  • サピックス
  • 日能研
  • 早稲田アカデミー

などは、中学受験では有名ですよね。関西なら、浜学園が老舗であり中学受験ではかなり有名です。

リアルすぎる受験生の子供たちと塾の裏事情

受験勉強する女の子

これは、是非漫画でそれぞれの子供たちのエピソードを読んでほしい!

我が家の場合は、塾より小学校での話で追い詰められたので例外ですけれど、塾通いをしていて、受験勉強に悩む子供たちの姿は痛々しいです。

そこを黒木や他の先生方はどう対応するか?

黒木の対応はというと、子供の心理をよく知っているし、親がどう中学受験をしっかり受け止め理解できるかをよく知っています。

「焦ること」が実は狂気に繋がるんですよね。

焦れば焦るほど、沼にはまり、子供や親を追い込んでいく。そこを止めるのが誰なのだろうかとドキドキしながら最後まで読んでしまいます。

塾側というと、優秀な生徒を引き抜いて、塾の合格生率を上げたい心理はあります。

よその塾の実力テストを受けに行って、マークされることもあるそうで、引き抜き話はあります。

我が家はたまたま私が塾本部で勤めていた経歴があるので、耳にした話はあります。

よその塾で優秀な先生の引き抜き話や有名校で教えている先生を引き抜く話はありました。

子供が通った塾は結構子供に寄り添ってくださる指導でしたが、親には結構厳しい面はあったと思います。今では笑い話ですけれどね。

中学受験経験者の子供がちょっと見た後の感想

私の子供は中学受験を終えてから、かなり時間が経っていますが、中学受験時の記憶は忘れることはないと話します。

塾に行っている時は、先生とどういうやりとりをしているかはわかりません。

個別指導コースだと、月に1回、指導報告書があがってきたので、それだけが子供の塾での様子を知る資料でした。

子供があらためて「二月の勝者」の感想を聞いてみました。

娘:

もうあの時代には戻りたくないね。最初は集団コースに入ったけれど、みんなについていけなくて泣いた。
ママが個別コースに変えてくれたから気楽にはなったけれど、算数は大嫌いだった。解けないとイライラするし、あの時のママは怖かった。
でも、今は中学受験をした時の勉強の仕方を応用できてるし、面白い友達や部活に専念できてる。

黒木みたいな先生は、実際にいるかというと、まぁできる先生ってことでいるんじゃない?

確かに思い出すと、成績が振るわない・成績が落ちたなどで、先生からの呼び出しが来るたびに何があったのかとビクビクしたものです。

しかし、できる先生はよく生徒を観察し、異変に気づくのが早いです。

「二月の勝者」はあくまでも架空。リアルにより近いと思ってほしい

子供に指導している塾講師

黒木の中学受験に対する行動は、本当の塾講師が子供や親の心理を知ってのことで、読んでいて「私もこの手を使われて、乗り切ったのか」と気付きました。

「二月の勝者」はあくまでも架空であると割り切って読むか見るかでお願いしたいです。

あそこまでやらない教室はあるし、実際に我が家の子供は弱小塾から合格しました。本当ならレベルを上げることもできました。

「私、あそこの学校には行きたくない」

娘が受験校を見学会で選ぶ際に、塾変えをしなきゃと考えていた時に、言われた言葉です。

確かに、今になって観察してみると、子供が望んだ世界で勉強していると思えない目をしていたからです。

黒木は、塾生の子が中学受験に反発し始めた時に、中学受験をなぜしようとしたかを思い起こさせることをしました。

子供は素直ですし、子供のやる気を引き出すのが「大人」だと気づかせてくれます。

中学受験は「富裕層がするもの」とは言われますが、今後は教育に対しての考え方は変わる可能性はあります。

「二月の勝者」は中学受験への気づきを与えてくれる賛否両論ありの面白い作品ですので、本やドラマで是非チェックしてください。

ABOUT ME
ペン姉さん
大阪生まれ・大阪育ちの主婦。 2017年に子供を中学受験させました。 習字と囲碁とフルート演奏を趣味にしています。 Amazonアソシエイトプログラムに参加中。