こんにちは。ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
現在(2021年12月現在)、漫画でも人気がある「二月の勝者」がドラマ化されて、
中学受験の実態が紹介されていますよね。
このサイトでも「二月の勝者」から見る中学受験のことについて紹介しました。

この漫画にはいろんな生徒の物語があり、主人公の黒木先生も何か秘密がありで、読み応えはあると思います。
過去に私はライターとして記事執筆をしていましたが、過去に「二月の勝者」と同じぐらい話題になった本があります。
その本は「下剋上受験」です。この本もドラマ化されましたが、当時の中学受験について紹介されてブームになりました。
当時はクラウドソーシングから案件を探して執筆していましたが、最近は教育系専門サイトが専門家の記事や、私のような中学受験を乗り越えた親のブログが中学受験の厳しさを伝えています。
「下剋上受験」の作者のご家庭は、読んでもわかるように中学受験向けの家庭ではないのですが、この本を出版してからはたくさんの中学受験関連本を出すきっかけになっています。
今年(2022年度入学予定)の受験は、志願者にばらつきはあるけれど、中学受験人気はとまらない傾向といわれています。
では、今回は「下剋上受験」から見た中学受験の現状とその後を見てみましょう。
「下剋上受験」で紹介されている受験方法はすさまじい

当時、この記事を書くにあたり本を購入して読みました。
ご家族の学歴などが紹介されていましたが、ご両親は中卒で子供を中学受験させるという話です。
実行して合格できたというのは奇跡としかいいようがなくて、通常ではできない受験のやり方だと思います。
お父さんが有名塾のテキスト類をなんとかして手に入れて、独自の勉強方法で子供とチャレンジ。
実際に目指した中学とは違う中学に合格することになりますが、その中学の方がかえって良かったという話で終わっています。(ネタバレになりますが)
この本を読んでいると、小学校6年の夏から受験勉強をして、合格している子はいます。
今では、中学受験が主流だと地域は増えましたが、まだまだ中学受験に理解のない人や地域が多いのは事実で、否定のしようが今のところありません。
なぜ否定的な意見が出てくるのでしょうか?
中学受験への概念はまだまだネガティブ思考に包まれている

都道府県や自治体によっては公立中学に進学しても教育面がよく、同時に公立高校のレベルが高いところはあります。
よって、中学受験が必要のない学校もあるし、各家庭の考え方があるので、
「中学受験」=「金持ちのすること」
「中学受験」=「公立への否定」
などなど意見は根強くあります。
最近は、コロナ禍での私立中高のオンライン授業への切り替えの速さから、中学受験をさせたいと考えのご家庭は増えています。
しかし、根強い「中学受験反対」の意見を覆すのは簡単なことではありません。
今の教育現場をよく知っている人や教育熱心な親御さんだと、将来自分の子供が困らないようにという夢と希望の道しるべとして、「中学受験」という道を考えるのではないかと思います。
確かに「中学受験」にかかる費用は高いです。
下剋上受験ではお父さんが全てをなんとか教えていますが、中学受験専門塾でのデータの蓄積が多いので安心はできますが、お金が絡むと萎縮します。
今だから話せる我が家の中学受験ルート
我が家のひとり娘を中学受験対応塾へ入れたのは小4でした。近くに大手の中学受験専門塾がなかったので、私が高校受験で通った塾が中学受験対応できると聞き、訪問した上で決めました。
段取りとしてはこの順番でしたね。
- 塾へ訪問時間のアポ取りをして、娘は入塾テストを別室で行い、私は校舎の先生から説明を受ける。
- どのあたりの学校を受験する考えかを聞かれ、個別指導か集団指導かの希望を聞かれる(個別指導も可能だった為。最初は集団指導)
- 費用面や塾の方針などの説明(その塾の関係者だった私は入塾費は免除されました)
- 入塾テストの結果で、入塾可能と判断。
- 念の為、入金などの手続きをする前に体験授業を受ける
- 気に入ったので、入塾手続きを完了させる。
- 本格的に授業開始。その後からが大変!
小6になってからが大変で、通塾はもちろん志望校の見学会や説明会、模擬テストも多々受験しました。
模擬テストの結果を見ては、泣きそうになったこともありました。無事に中学受験で気に入った学校に行けるのかと焦りましたね。
夏と冬には冬季講習が各学年でありましたし、小6の夏は特別講習会で超難関校をお借りしての講習にも3日間通いました。
我が家の場合の中学受験費用

ざっと計算をしてみましたが、各学年で最低でも約85万円授業料や設備費にかかっています。
それと冬期・夏期講習会や特別特訓会で約15万円前後はかかっています。
さらに模擬テスト代が各回で約5000円。
志望校の見学会や説明会、そしてプレテストが行われるところとなると、交通費がどんどんかかります。
結局おおよそ200万円前後はかかっています。
娘が産まれた時点で、住んでいる地域の学校のレベルをしっていたので、将来は中学受験をと考えていました。
こつこつとお金を貯めてはいましたが、足りるかどうかが不安で、持病を持ちながらも働いていました。
小6の時に、カリキュラム変更で私どもの予算と合わなくなって、困った時期がありました。
困っている姿を見た実家の父から、小6の冬期講習代の一部を援助してもらいましたが、結局は自分達夫婦のお金でやりくりをしました。
中学受験するしないを問わずに、日ごろから動かせるお金と子供の教育代をある程度計算して、節約生活をしていたことが、働いていた私の収入でも、乗り越えることができました。
下剋上受験から知り、よく見ておいたこと

受験させる学校の派手さや生徒さんの様子はチェックしていました。
地味な学校で学費が低いところもあれば、派手で入学後はしんどいかもしれない学校と様々です。
私は子供の意思を尊重しつつも、学費面で義務教育期間中は、自費で子供を学校に行かせないといけないので、かなりチェックしました。
また、学校によっては、入学試験で上位10位に入れば、6年間の学費免除というところもあったので、そこも狙い目と思いました。
それと、勘違いをしないで欲しいのは、中学受験が成功しても、それはスタートラインに立っただけということで、
合格して授業が始まってから、どうなるかが勝負なのです。
作中にも出てきますが、小学校で、PTA役員を「うちは中学受験をするから無理」というのも本末転倒な部分で、しかも、中学受験をしますというのをばらすようなものです。
もし、受験が全てダメだったときに、PTAのお母さんからのバッシングは目に見えています。
中学受験の物語はひとりひとり違うことを知っていてほしい

合格して卒業するまでは、「中学受験のことは、ばらすな。話すな。悟られるな」とある塾では、親御さんに言われているそうです。
「下剋上受験」を読みましたが、お父さんの先を読む目、そして、娘さんに自分と同じ道は歩かせたくないという考え方は素晴らしいのだと思います。
私も娘の将来の夢を叶えるにはどうすればいいか悩んだし、今の公立校では非常に難しいと判断したことでした。
中学受験というのは、ひとりひとり物語があります。
「下剋上受験」を執筆したお父さんは、この本をきっかけに中学受験向けメソッドの本を、大手塾と共同出版し、昔の貧乏生活からいち教育者としての人生に変わりました。
「中学受験」は特殊な世界ですし、まさしくお父さんがしたことは世の中への下剋上をしたわけです。
「下剋上受験」はひとつの受験方法として、ご覧いただければと思います。