こんにちは。「ペンペンのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
一部報道ではすでに発表されていますが、2022年4月から高校・家庭科で「投資信託」を扱った授業が始まります。
すでに著名人のトーク番組や金融専門サイトで、なぜ高校・家庭科で投資信託を行うのかが扱われています。
我が家の子供は、私立中高一貫校の子供がいまして、ちょうど高3進級時に導入となりますが、実際には授業を受けることなく卒業となりそうです。
私立校ならではの理由はもちろん最近の高校の授業で扱う教科に問題はあります。
その前に、なぜ今の高校生に「お金の話」を授業としてあるのでしょうか?
世界と比較して遅れてる?日本のお金の授業
日本は世界と比較して「お金に関する授業」が行われていない、遅れていると言われています。
なぜかというと、日本は小さな子供でもジュースを買うのなら現金を使いますよね?
日本は世界とは違い「現金至上主義」で、振り込みの方が安全な取引でも現金で授受するケースって多いです。
反対に、海外だとクレジットカードなど現金をあまり持ち歩かない文化。
私自身、兄夫婦がアメリカ駐在でしばらくロサンゼルスにいたので、夏休みに遊びに行った時には、現金はほとんど使わずカード払いでした。
その当時だと、現地の方々は個人で小切手(チェック)で決済をして、特定日に銀行から決済の案内がくるので、確認してから銀行引き落としを依頼する形式でした。
海外はクレジットカード文化ですから、現金がどう動いていくのかを幼いうちから知ることになります。生活様式の都合から諸外国ではお金の教育は早かったのです。
日本で出回っているスマホ決済。未成年は使えるの?
日本でスマホ決済がようやく使えるお店が増えてきて、コロナ禍では店員さんとの接触が少ないとして、普及が高まっています。
私はPayPayはもちろんAu payの2つを使っています。PayPayは還元キャンペーンの頻度が高いので使いますね。
大人がスマホ決済をする場合は、ご自身のクレジットカードか銀行口座との紐付けが必要になります。
しかし、子供さんはスマホ決済の設定でカードや口座との紐付けはできますか?
当然できません。
子供さんの場合は、ネット銀行やコンビニでのチャージ、もしくは親からの送金でお金を入れてもらって使うしかありません。
参考に、PayPayに子供さんが使えるかどうかを問い合わせた方の記事を紹介します。
ただ、子供さんにスマホを持たせるかという問題へと繋がっていくので頭の痛いところです。
そこで、国や専門家が考えたのが「将来お金に困らないような教育」と決めたのでしょう。
大人でも説明できますか?「投資信託」を国は選んだのか?
私自身、現在FP2級の勉強(学科のみ合格すれば完全合格)しています。投資信託も確かにファイナンシャルプランナーで問われれる話ですが、実際に自分が運用していないと子供に説明できません。
それと、自分のちょっとした資産形成の為に、「ここまでなら出せる」という金額を設定して、運用しています。
私が一番最初に読んで、参考にしながら今の運用に繋がっている教科書です。
大人でも投資信託については、パッと理解しにくいとでしょうし、今どちらかといえば、つみたてNISAやiDeCoを推す金融機関が多いです。
さまざまなファンドを組み合わせて、自分が出せる金額で運用していくけれど、実際の運用は取引している証券会社の専門家。自分はたまに自分の積み立てた金額を確認して、ファンドの組み合わせを変更するなどをしていきます。
投資信託は世情の動きで、保有しているお金が増えたり減ったりしますね?そこで、お金の動きがわかりやすく、子供に理解してもらいやすいかもしれない「投資信託」が教科に選ばれたのかと考えられます。
私立校では高校で家庭科が教務から消えるケース多い!
実は、私立校はというと中学から公立校よりも授業速度が早いです。有名校ともなれば中3で高1の授業を始めるところもあります。
我が家の子供もですけれど、高2から家庭科の授業はありません。医学部や超難関国公立大学を目指すクラス・コースともなれば中3で消えている場合もあります。
男子校でも国からの指導で家庭科を設けるようにと指示は出ているようですが、男子校でも有名大を目指す学校なら家庭科は姿を消します。
では、家庭科が消えてしまう学校ではどう教えているのでしょうか?
企業探求や特別科目で指導している学校はあり
「探求」という授業は、さまざまなテーマのもとにグループで調べ物をして、資料作りをしたりして、発表する授業です。
ある学校では、文化祭で物品販売を行ってお金の動きを知る取り組みをしているとか。
それを実施しているクラスが特殊クラスで、別コースの生徒や保護者が誤解している場合もあります。
また、特別科目で証券会社などが出張授業としてお金の動きの授業を行っています。
FPでも招かれるケースはあるそうで、ある程度のトレーニングを詰んだ方が指導に入ると聞いています。
これでいいのか?日本のお金の教え方。大人もしっかり理解しよう
今、お金について興味を示している方は増えていますが、果たして、高校生の子供が投資信託からお金について勉強できるのでしょうか?
増やし方ではなく、増えたお金をどう守るのかを教えるかも大切かと思いますし、学校に全てを任せるというのはどうかと思います。
つい最近、私の知り合いが「投資信託したいんだけれど、教えて」と連絡があって、聞いてみたのですが、はっきり理解できていないようでしたので、お勧め本を教えてから、また質問して欲しいとしました。
大人でも理解できていない人が多いので、子供たちはどのように覚えればいいのでしょうか?
この話について、先日ネットテレビで討論されたのですが、「増やすより大切なことあるよ」という結論で終わっています。
少々問題のある方がゲストだったのですが、FPの世界でも「富裕層しか相手にしません」というファイナンシャルプランナーはいます。
なぜかというと、富裕層の人はお金の使い方についてとても分析力があって、相談料金が1万円かかろうが、自分の資産を守るためのアドバイスを求めて、自分の資産を守るからです。
稼いだお金を無駄にしないように、専門家に相談するんです。
働けばお金はもらえますが、それを貯蓄するか運用するかは個人の自由ですけれど、無駄な使い方をしてしまって、増やし方や守り方をしくじっている人は多いです。
私は過去に国債で大失敗をして大損した経験があるので、子供には少しずつお金の運用のことは勉強がてらに教えていますが、大人が先に正しいお金の動かし方を勉強した方がよいのかなと思います。
かといって、国が高校生に「お金の授業をしよう」と動いたことは、ちょっとしたいい動きと歓迎しています。