こんにちは。「ペンペンのペタペタ知識欲」のペンペン(@penpenwaker231)です。
ほとんどの小中高が春休みに入りましたよね?一部の私立中高では、補講が行われていたりするとかで、忙しい学校生活を過ごしていることでしょう。
さて、私立中高一貫校では、中3あたりから大学入試の話を子供や保護者に、時間を設けて説明会を開きます。
学校によっては、中3後半から高1の授業を始めているところもあるので、早めに大学受験対策を取る傾向が強いからなんですね。
親御さんで大学(もしくは短大)進学希望時に、「指定校推薦枠」の存在を知っていて、使った方っていらっしゃいますか?
私自身が、私立短大の指定校推薦枠を使って合格しています。
問題はここから!
口コミサイトで「指定校推薦枠がない!」「説明会であると言われたけれど、実際はなかった!」と書き込みをされている保護者や生徒さんの書き込みを見かけることがあります。
はて、どうしたものでしょうか?
指定校推薦枠は必ず合格を約束された枠ではないってことを理解してね
「指定校推薦枠」ってのは、本来は大学(短大)が優秀な生徒で特定の高校から取りたいっていう考え方の枠です。
高校も有名大学・学部から「指定校推薦枠がありますよ」と声をかけられれば、それなりに優秀な成績などに秀でた生徒を出さないといけないわけなんですね。
だけれども、大学側も「こういう生徒さんが欲しい」というのがあって、条件をどんどん出してきます。
大学によって判断の対象となる時期は違いますが、ほとんどの学校では、高2から高31学期までの総合評価でまず判断します。(高1後半からの場合もあり)
総合評価だけで判断する大学はありますが、難関大学となるとプラスアルファの評価が必要になります。
指定校推薦枠のプラスアルファの評価とは?
キリスト教系の学校は、ボランティア活動に参加した実績を問う大学は多いです。学校側では資料は提供してくれますが、申し込みは生徒本人。
ボランティア先で参加証明を発行してもらい、進路指導室に提出するなどの対応をしています。
そして、部活動や何らかの大会に参加して、優秀賞をとってきた場合も指定校推薦枠には有利になりやすいです。
英語4技能の影響かと思いますが、うるさく言われるのが英語検定関連。
英検は最低でも準2級。2級以上はとっておかないと希望の大学の推薦枠は取れないと考えてください。他にも英語教育に熱心な大学なら、TOEIC L&RやTOEFL iBTのスコアがいくらかという指定はあります。
学校内での委員会活動や、生徒会活動なども、指定校推薦枠の条件として掲げている大学も多いですね。
「そんな馬鹿な!うちの子は指定校推薦受けれないの?」という親御さんへ
口コミサイトで色々な高校や私立中高一貫校の親御さんの書き込みは、たまにチェックさせていただいています。
私自身が指定校推薦枠を利用した人間なので、システムは理解していますが、何か誤解されている方はちらほら見かけます。
実はデメリット面はあって、11月ごろには全て指定校推薦枠の試験は終わるので、年内に入学金や学費の一部などを支払わなければいけません。
ボーナスから支払うなんてとんでもないので、指定校推薦枠での受験を考えた場合は、早めに入学金などの確保は必要です。
その他にも指定校推薦枠についてのことをあげていきましょう。
「子供の入った学校は一部のコースしか指定校推薦枠がない」や「説明会の時にあるって言った」などなど。
指定校推薦は「楽をして大学や短大に進学する」という枠ではなく、大学・短大側が優秀な生徒さんを特定の高校から確保したいというものです。
大学・短大側から高校へ指定校推薦枠の募集枠などがきても、条件にそぐわない生徒を送り出すわけにはいかないので、簡単に指定校推薦枠を使わせないケースはあります。
国公立大・超難関大学進学を目標としているクラスは指定校推薦から外される
これは、出身高校側の考え方ですね。
学校から一般入試で合格した人数が学校の「実力」となるので、国公立大や超難関大学を受験させたいと考えているクラスやコースには、指定校推薦枠は回しませんね。
自分(子供さん)が在籍しているコースについて、よく理解していないこともあり
高校に進学もしくは入学の際に、入試説明会で話すケースもあるようですが、大体高2か高1の最後あたりで、大学進路の選択の話は出ます。
クラスもしくはコースごとに説明を受けるのですが、自分の在籍しているコースで指定校推薦枠がないとわかると怒り出す子供さんや保護者さんは多いです。
よく考えて欲しいのは、指定校推薦枠は「もし合格すれば他の大学や短大に入学できない」という縛りが生まれます。
気に入らない学校とわかったとしても、指定校推薦で合格すれば拒否はできません。もし拒否すると、次年度から大学・短大からの指定校推薦の話は消えます。
入学後も指定校推薦枠で入学した子の学力は、出身高校へ報告されて、成績不良で素行が悪い場合も、次年度から指定校推薦を出さなくなります。
考え方によっては、指定校推薦枠というのは、縛りがキツくて、合格後も油断できない枠なんです。
高校在学中も枠をもらう為に、勉強やボランティア活動など忙しくしているのですから、簡単にもらえる枠と考えてはいけません。
結局は、特別推薦枠の方がデメリットが多い点はあるんですよね。
まとめとして。特別推薦枠というものは慎重に考える方がいいよ
「特別推薦枠」って実は縛りがキツくて、大変なんですよね。
学校によっては、中3ぐらいから前年度の特別推薦枠の募集枠をまとめた冊子を私たり、個別で「この子ならいけるかも」と担任から特別推薦枠の話をすることはあるようですね。
私は、特別推薦枠の募集大学・短大はホームルームの時に発表されて、受験希望なら先生に話してから、書類をいただいて、提出してから受験可能か結果を待ちました。
11月ぐらいには合否はわかりますから、一般入試の友人と違って受験地獄から早めに脱出できたと思います。
でも、入学後に内部進学の子達と仲良くできずに、いやな短大生活を過ごした経験はあります。特別推薦枠の中には実は付属中高があれば、内部進学生が入るケースがあるからです。
内部進学生の結束は、正直にいえば、他校からきた生徒だと馴染めないことはあります。
指定校推薦は、それなりにメリットもデメリットもありますが、どちらかといえばデメリットが多いです。
デメリットはあるということをよく考えて、指定校推薦枠をもう一度見直していただければと私は思います。