こんにちは。
ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
2023年度入学予定者の中学受験(2023年2月17日時点)はほぼ全国的に見れば、終了したのではないでしょうか?
一部の学校では補欠入学連絡や追加募集はありますが、補欠入学は個別連絡で行われます。追加募集は今年はほぼ見受けられませんでした。
春から小6になる子は春季講習が始まっているだろうし、これから中学受験に向けて入塾テストを受けているかすでに正式に塾での授業を受けているでしょう。
最近では「中学受験専門塾への入塾者の低年齢化」が進んでいて、小1から入塾を受け入れている塾さえあります。
大手でしかも「中学受験ならここ!」という有名塾が積極的に小1からの入塾を始めています。
大手中学受験専門塾というと、
- SAPIX
- 日能研
- 四谷大塚
- 早稲田アカデミー
- 浜塾(関西系)
- 馬渕教室(関西系)
があがり、学校説明会で塾のカバンを背負ってやってくる子どもさんはよく見かけます。
大手中学受験専門塾は、確かに素晴らしい教材と指導で難関私立(国立)中学への合格者は多いです。
今、中学受験を終えた・もしくはただいま進行中のお母さんブログを読んでいると気になる記事があります。
という記事を見かけます。
他にも大手中学受験専門塾へ通っていた子のお母さんから、悲鳴とも聞こえる記事が出てきます。
果たして、中学受験には大手中学受験専門塾へ通塾しなければ、合格できないのでしょうか?
必要かもしれないけれど、絶対大手中学受験専門塾へ通塾が必要ではない

必ずといって良いほど、中学受験関連ブログには大手の中学受験塾へ通っている子どもさんの記録や分析結果が出てきます。
毎年、お母さん独自の分析などがブログで紹介されていますが、大手中学受験専門塾では細かく保護者会が行われていて、直近の中学受験事情の情報はもらえます。
大手だと通っている生徒さんの母体数が多いので、データが取りやすいから、卒業した子供達を追跡して情報を元に保護者さんに伝えやすいからです。
筆者の子供は、大手中学受験専門塾ではなく高校受験や大学受験も幅広く扱う塾に通いました。
通わせようと思えば、通えたのかもしれません。
通わせる前に、子供さんや親御さん双方がしっかり考えてん欲しい点があります。
子供さんが自宅から安全に通えるかどうか?

ほとんどの大手中学受験専門塾は、駅前で尚且つ電車乗り換えが非常に便利な場所に校舎があります。
塾としては、電車通学で1人で来れることを想定した場所で塾を運営しているものと考えられます。
筆者のクラスには、学校まで1時間以上通学している子供さんはいまして、我が家も通学には1時間かかっています。
大都会では通いやすくても、田舎町となると交通の便や時間など、小学生の子どもを1人で通わせるには危ないのです。
最近は塾の入退室システムを導入しているところは増えましたが、家と塾との間で安全が保証されているかが問題なのです。
集団授業についていけるかいけないか?

どの塾でも基本は「集団授業・集団指導」方式で指導にあたります。
塾の授業についていけるかを試す「入塾テスト」が行われて、レベルごとでクラス分けをします。
クラスごとで授業は行われて、定期的にテストを行なってクラス替えをします。
中学受験をするのは子どもさんですよね?
集団での授業は学校だけのはずなのに、塾での集団授業は友人でも「ライバル」なのですから仲良く通うわけではありません。
子供さんにも勉強に対する意識の差があるし、集団授業より個別授業の方が成績があがりやすい子はいます。

競争心の薄い子や引っ込み思案の子は、小学生でまだまだ自分の気持ちを伝えるのが苦手で「心の成長中」の子はいますから、集団授業に馴染めずに通塾をやめたいと言い出す子は当然出てきます。
大手中学受験専門塾では個別授業対応はほぼないので、通い始めてから子供さんがつらそうな顔をした時や、塾からクラスでの様子などの打診があれば話し合いをして、塾を変えるのも考えましょう。
各科目ごとに先生がつきますが、コースごとで科目の先生が異なるケースは多々あります。先生方自身、クラスのみんなにわかりやすく合格してほしくて指導は工夫するけれど、全員と相性が必ず合うわけではありません。
集団授業で相性が悪くて「いや!」と子供さんが言い始めた時は、塾との相談は必須です。
塾側から度重なる講習への課金が来ないか?気が付けば家計も子供さんの体と心が悲鳴をおこす!

小3〜小4までは、まだまだ中学受験をするのは先のことです。
小5〜小6、特に小6で小テストなどで志望校の偏差値に達していない子へ先生から
と連絡がくる場合があります。
他にも夏期講習会・冬季講習会以外にも志望校別特別講習会など、どんどん子供さんの成績アップにと講習会へのお誘いがきます。
受験直前になると「何がなんでも合格だ!」と年越し勉強会をする大手塾もあるほどです。
ご家庭で中学受験をする時に「どのぐらい中学受験にお金が必要か」と話し合いをしていた家族でも、後日計算してみると小6の時だけで約100万円使っていた方がいました。
例えば
- 塾への授業料およびテキストや小テスト代
- 夏季・冬季講習代
- 志望校別特別講習
- 年越し講習会
- (成績がダウンした時のみ)特別講習会
- 家庭教師代(塾側から成績ダウンを指摘され慌てて追加)
よく「中学受験への課金」要素としては、家庭教師をつけたり、特別講習会への参加を促されて、
と後先見ないで塾や学習費用に費やしてしまう親御さんはいます。
子供さんはどうでしょう?
喜んで頑張るでしょうか?
あまりにもいろいろと合格のために課金をされて、他の子供は遊んだり塾でも余裕なのに「自分だけどうしてこんなに勉強ばかりなの?」と心と体が悲鳴をあげてしまいます。
実際の我が家の中学受験対応

我が家は小4の5月から中学受験対応を始めました。
大手中学受験専門塾を探してはいたのですが、田舎町ゆえに超有名な塾はありませんでした。
やっと見つけた大手中学受験専門塾は、すべて電車で1時間かかるところばかり。
学校が終わってから電車に乗って授業に行き、また戻るのに1時間。
宿題やテスト勉強なんて無理と判断し、地元にある私が高校受験時にお世話になった関西では古い塾の中学受験コースへ通わせました。
最初は集団指導組でしたが、小テストで合格点が取れないと泣くと校舎の先生から連絡を受け、今後のことなどを相談しました。

競争心は強いけれど、思うように点数が出ないと悔し涙を流す我が子。
泣いてもいいけれど、他の生徒さんを困らせるし度々すると先生方にご迷惑をかける。
競争心は大事だけれど、成績が上がらないたびになくのは「子供の精神状態」に問題が出てしまうので、個別指導コース(2対1)へ移籍しました。
必要以上の競争心を掻き立てるのではなくて、マイペースに成績を上げるように先生が調整してくれるので助かりました。
結果として志望校に合格。
自分なりの勉強方法も見つけたせいか、中学入学後は成績が爆上がりしていきました。
必ず有名中学受験専門塾でなくてもいい。ご家庭の事情に合わせた方法は必ずありますよ

大手中学受験塾のテキストは素晴らしいものだと思いますし、過去の入試データをたくさん持っているし、指導方法は常にその時代に応じた方法を研究しています。
立地条件がどうしてもよいところにあるためか、通いたくても通えない子は多いというのが、私個人の感想です。
実際に我が子を中学受験させて今春某大学へ行きますが、有名塾出身ではないけれどその後の勉強で大飛躍したのには驚きました。
さまざまな方のブログを拝見していると都心の方が多くて、大手中学受験塾へ通っている熱心な方の情報ばかり。
「これが中学受験!」
とは思ってほしくないのです。
必ず大手の塾でなければいけないというわけではなく、弱小の塾から優秀な子がびっくりする私立中へ行くケースはあります。
つまり、中学受験は「ある通過点」であり、入学後が本当のスタートなのです。
中学受験のための塾選びは大変なのですが、必ず大手でなければいけないってことではないので、塾選びは慎重に選んで「子供さんが勉強を楽しみ成績をあげる塾」へ行けるようにしてあげてくださいね。
最後になりましたが、中学受験を考えたら「まずこれは読んで欲しい」本を紹介します。
私も実際に読んで、参考になったのでお勧めします。