※この記事は2021年2月8日に公開したものを再構成したものです。
こんにちは。「ペンペンのペタペタ知識欲」のぺん姉さん(@penpenwaker231)です。
2月〜3月は塾の新学期。
春から小6の子供さんをもつご家庭では、すでに受験校を決めていても、まだまだじっくり考えたいところ。
5月ごろから見学会や体育祭などの見学など訪問できる機会が増えてきます。
コロナ禍では、まだまだ見学会や体育祭の見学が制限されている学校はあるので、事前に確認をお願いします。
塾での説明会や志望校での見学会で少し触れる話は「内申書」でしょうか?
最近は地域や学校事情などで、内申書を不要とする学校はありますけれど、中学受験において、内申書提出が必須の学校は多いですね。
中学受験での内申書とは?
学校によっては「調査書」と呼ぶ学校もあります。
当サイトでは内申書と統一して紹介します。
志望校はどういう目的で「内申書」を求めるのかを紹介しましょう。
内申書は中学受験においては一応参考程度(例外あり)

内申書は高校受験では重要な書類の必要で、在学中の成績や素行・出席日数などが記載された書類ですよね?
中学受験で内申書(もしくは在学証明や通知簿のコピー)を求めてくる学校は全国的には根強いものの、内申書なしで当日の得点を重視する学校は多いです。
受験校は内申書を何に使うかというとそれぞれ違いますが、基本は「出席日数の確認」程度です。
今、小学生を持つ親御さんはご存知でしょうか?
2018年度から英語教育改革が始まり、小3・4は「国際理解タイム」的な指導、小5からは「教務化」で国の選定教科書を使った指導で「成績」がつけられていることでしょう。
すでに全国的に中学受験の受験科目に「英語」が含まれている学校が出ています。
受験科目に英語が含まれていなくても、受験時の加点要素として「英検」などの英語関係の検定の級を指定している学校はあります。
学校によっては、加点要素の級が異なり、内申書などと一緒に認定証のコピー提出はあります。
出席日数次第では受験できない学校あり。それはなんで?

一部の超難関校では、出席日数も合否判定に使われる学校もあります。
全国でも超難関校と言われている「灘中学校」は、いくら塾や学校の成績がよくても、小5から小6の2学期までの欠席日数次第では受験できないといわれています。
<参考資料:令和5年・灘中学校入試要項(PDFファイル>
出願後の内申書チェックで、特別な理由がなく(入院など)で欠席日数が14日以上であれば、受験できないとされています。
内申書提出が必須の学校を受験し、長期入院をして欠席日数が合否や受験条件に影響するのかが気になる場合は、志望校に必ず相談をお願いします。
公立中高一貫校は内申書は必須なので、よく確認を。

私立では「受験時は不要」としている学校が徐々に増えていますが、公立中高一貫校を受験する際は、内申書とは言わず「報告書」の提出が求められます。
公立中高一貫校の場合は、筆記試験ではなく「適正検査」として試験が行われるのですが、小学校で記入された「報告書」の内容と照らし合わせて、合否を判定します。
合否ラインの決定は各学校によって違いはあります。

報告書と適性検査の結果での重要視度も公表されていない為、特別な事情があり欠席日数が多い子供さんが受験する場合は、注意が必要です。
塾はある程度の情報を持っていますので、学年担当の先生に相談するのもよいでしょう。
もし塾さえも「わからない」と答えた場合は、もし受験先の学校で個別相談に応じてもらえるなら、事情を話してみましょう。
回答結果試合で公立中高一貫校を避けるしかないケースはあるけれど、ご縁がなかったとして「子供さんが楽しくそして充実した教育を受けられる私立学校」へ切り替えましょう。
内申書をお願いする場合は?どうすればいいの?

内申書は、出願前に担任の先生に直接お渡しして、必要な学校数だけ記入していただきます。
担任の先生は、内申書を預かってから、受験校に必要な記録から記入を行います。
最終チェックは、教頭先生と校長先生のチェックが行われて、問題なしなら封印して学校印で割り印を押します。

子供さんを通じて返却されますが、開けずにそのまま受験校に提出しましょうね。
最近はWEB出願が増えていますよね。内申書の提出は、受験校の指示に従うことになります。郵送を指定された場合は、必ず郵送記録が残るゆうパックなどを利用しましょうね。
内申書がない場合、後日提出する書類は?

内申書を求めない学校の対応はどうでしょう?
私の子供が入学した学校は、内申書なしでした。
受験時に内申書を求めない変わりに、「6年間の健康記録と歯科記録・6年間の指導記録の提出」を保護者に渡して、小学校の校長先生に期日までに提出をお願いされます。
もしくは、入学校から小学校へ直接依頼することもありますね。
我が家の場合、あれれということがありました

内申書不要の学校を受験した我が家の例を紹介しましょう。
実は、我が家の子供は小6にいじめを受けて、あまりにもひどくて11月から学校に行けない状況になりました。
ちょうど受験校が内申書不要でしたし、通塾していた先生方の協力もあり、子供が通いたい学校に無事合格しました。
すぐに入学手続きを済ませ、後日入学予定者説明会の時に「出身小学校の校長先生へ渡してください」と1通の手紙を預かりました。
中身は「小学校6年間の指導記録・健康記録提出のお願い」でした。
小学校の校長から直接入学予定中学へ直接引き渡しという内容でしたね。

学校長へ合格の報告と同時に、中学校からの手紙を預かって引き渡しましたが、どういう内容が書かれるか不安でした。
我が子の場合、不登校期間をカウントしたところ、合計82日でした。
担任からの不当評価も受けていたので、学校からの資料がどうなのかは気になりました。
しかし、中学校入学後の初めての三者面談では、
と小学校からの報告書を見た話が出ました。
え!そんなばかな!

小学校での問題は、学校長責任になるとあとでわかりました。
おそらく、学校長の評価が下がることを恐れて、生徒の個人的な成績などを変えた可能性はあるかと考えられます。
※これはあくまでも個人的見解です。塾の先生にもお伺いしたところ、あり得るかもとは話されていました。
中学校に入学してからの評価は変わります

小学校の評価の付け方は「絶対評価」で、ある1人の生徒が様々な教科に対して、どこまでできるかという評価の仕方です。
そのために、担任の私情が入りやすく納得のいかない評価がでやすいのです。
反対に中学校からは「相対評価」になります。
母体数(クラスの人数)から各教科の先生で判定にはなりますが、学力テストや定期考査、普段行われる小テストなど総合的に順位をつけてます。
評価に問題がないかは先生方でチェックも行われるし、中学生ともなれ、自分でも順位がわかるようになります。
中学にあがってからの子供の成績は?

小5と小6の担任の評価がひどくて、私と子供で泣いていました。
中学にあがってからの評価が変わるし、担任が全ての教科を評価するわけではないし、正当な評価がつくので、やりがいが出てきたようです。
公立中学からは、内申書が公立高校や私立高校への評価に厳しくて、いろいろと縛りがでてきます。
中学受験の内申書とは、あくまでも参考資料なのではないかと思います。
まとめとして。

最近の小学校でのいじめや不登校問題を考えると、内申書は不要なのかもしれないと思うようにはなっています。
今後は、小学校で習う科目や子供たちに対して「思考力」を求める教育を施す考え方のようで、中学受験のシステムもどんどん変わるでしょう。
内申書は今後必要としていた学校も「提出不要」とする学校は今後増えてくるかもしれません。最新情報はしっかりとしらべておきましょうね。
2020年2月末から新型コロナウィルスに伴う学校の一斉休校が始まり、コロナ終息までは欠席日数の扱いはどんどん変化するのではないかと思います。
そのうち、内申書の提出についても変化が出る可能性はあります。
しかしながら、受験校の考え次第なので、内申書の扱いがどうなのかというのは、塾からの情報や見学会などの説明でしっかりチェックはしておきましょう。
中学受験をこれから始めるご家族向けの勉強とメンタルについて、紹介されている本を最後紹介します。
内申書など「高校受験はわかるけれど、中学受験のことはさっぱり」とメンタル的に苦しむ親御さんは多いのでぜひ一読されることをお勧めします。