こんにちは。「ペンペンのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
もしこれを読んでいる「子供を中学受験させようかなぁ」という親御さんで、中学受験経験者もしくは高校から私立校に入ったっという方なら、頭の片隅に出てくる考えがあります。
「うちの子、私の母校に中等部があるから行かせてみたいなぁ」
筆者の私自身は高校から私立でも、子供を中学受験させる際に成績次第では母校を受験させたいと考えました。
今は私の母校とは違う私立中高一貫校に通っていますが、私はその選択でよかったと思っています。
ご両親のどちらかもしくは両方とも私学出身者では、我が子には母校に通ってほしいと思うことが多いようで、学校選びで迷うようです。
なぜすんなり自分の母校に行かせていいのか決めかねてしまうのでしょうか?
母校からの同窓会誌でわかる「母校の最新事情」

大学(短大なども含む)や高校から同窓会誌が卒業後に郵送されるのですが、ご覧になったことはありますか?
私も卒業生しか受け取れない同窓会誌が年1回郵送されます。
同窓会誌の内容は、最近の学校事情や卒業生の進路、卒業生で有名になった人のインタビューや学校行事など載っています。
同窓会誌に載っている内容で「あ?なんか変だよ」と気づくことってあるんです。
同窓会誌から読み解ける学校事情。いいか悪いかはよく読んでみよう
私は仏教系の学校で、歴代の校長先生はお寺の方だったのですが、途中からお寺とは関係のない方が校長先生に変わっていました。
その後から、母校がメキメキと有名大学へ進学する傾向になり、旧帝大への入学者が激増し、卒業生である私はとまどいました。
私の時代は、ごく一部の生徒が旧帝大進学を目指すクラス設定で、他のクラスはほんわかとして、校長先生や先生方のほとんどがほんわかとした雰囲気で、勉強漬けではありませんでした。
当時の校長先生は、私が卒業してからは学校経営から離れ、その後に変化が起きたようでした。
卒業してからの同窓会誌を毎年読んでいましたが、教育方針の変化以外に首を傾げたくなるような会誌の内容に変わっていったのです。
・卒業生の合格先大学一覧(医学系や超難関大学への合格者が年々増えました)
・部活動の報告(スポーツの他に文化方面での全国大会進出)
・卒業生インタビュー(士業や研究職についた卒業生へのインタビュー)
・校長先生の挨拶文(学力自慢で昔の和やかさが消えた挨拶文)
有名校となったのはいいかもしれませんが、昔を知る卒業生からするとなんだか違和感を感じ、子供が合格しても学校へ預けていいのかと迷いました。
結局は別の学校を気に入り、現在の学校に合格・入学しましたね。
経営母体や校長が変われば教育方針や学力変動に変化は起きる

経営母体や校長が親世代と比較して変化があれば、がらっと学校に変化が起きます。
私立学校はビジネスが絡んでいますし、より成績のいい生徒を輩出して、学校ブランドを高めたいですよね。
学校の卒業生で「教える立場」で長年現場にいた方が校長になれば、学校の教育方針は変わりにくいです。
もしくは、特定の団体(例えばキリスト教系なら修道会、仏教系なら宗派)が運営している学校でも、大きく教育方針に変化は起きません。
ところが、経営母体に変化が起きると教育方針ががらっと変わり、校長や先生の入れ替わります。同時に指導方法が変わるので、学力に変動が起きます。
ゆったりとしていながらも成績を伸ばす指導をしてきた学校が「自称進学校」が生まれる土台にもなっているのではないかと思います。
親世代と子供世代での学校事情の変化も注意したい

受験校を決める時に、見学会などさまざまなイベントに参加してみるのがいいのですが、親の母校となると「見なくても大丈夫でしょ」と考えがちになるんですよね。
ところが、何年かぶりに母校を訪ねると、びっくりするほど校舎が変化していて、浦島太郎状態になることってあります。
男女共学に変わった学校だと、女子への配慮からおしゃれになっている学校はあるし、校舎の老朽化から建て替えをしている学校もあります。
いやいや、校舎の変化は別として、親世代とは違う「子供世代への配慮や学校事情」にも注意をしてみていく必要はあります。
親世代の教育方針が変わっていれば慎重に考えたい
親世代の時は、穏やかな教育環境でありながらも、しっかりとした教育指導のもとで、有能な人材を輩出しているた学校はあります。
しかし、先にも書いた通り、経営母体や経営者がかわると、教育方針が変わってしまうケースは多いです。
同時に教育方針が変わってしまうと、厳しい授業内容に変わったり、生徒への対応で問題がでることもあります。
親御さんの母校に入学できて嬉しいはずなのに、親御さんの話とは違うとわかった子供さんで、中学時に中途退学する子供さんはいます。
子供さんは親御さんの話をかなり信じますし、見学会でいいイメージがあると、そのまま親御さんの母校を受験したいと考えます。
ですが、実際は違うとなると後々後悔するので、親御さんは自分の時代と同じ教育方針なのかを吟味する必要はあるでしょう。
先生の入れ替わりが激しいところは注意

校長はもちろん教科を受け持つ先生の入れ替わりはあります。
特に先生の入れ替わりはよくあることなんですよね。
先生の学歴や経歴次第で、他校から引き抜きの話はあって、年度の切り替わり時にお別れすることは多々あります。
もちろん、学校の生徒との揉め事(採点や指導のことがほとんど)で、早期退職する先生もいますね。
退職された先生が若い方なら、よその学校で非常勤講師で再雇用されて、常勤に変わるのはありますが、先生とて勤務先の学校がよくないと、学校を転々と移動します。
親御さんにとって、とてもいやな先生が在籍していたり、巡り巡ってもどってきていると知ると、子供さんにも嫌な思いをさせてしまうからと、自分の母校に行かせたくないと考える方はいます。
校長がガラッと変わることもあり(一度も母校と関わったことがない、家族経営校なら外部の先生の引き抜き)と、教育方針や生徒に求めるものが変わるので、昔を知る親御さんや祖父母さんも戸惑うことはあるようです。
ちょうど、入学時に校長が入れ替わり教育に対してもよくない方向に変わるケースもあるので、親御さんの判断は難しいですね。
子供さんの成績や意志は尊重。母校の事情次第では受験させない勇気は大事

中学受験での受験校選びは、大変難しいと私も思いました。
親は子供には母校に行ってほしいと思うし、祖父母さんでも孫には自分の母校にと思うことはあります。
でも、母校がずっと昔と変わらずに運営されているかといえば、一部の学校ではがらっとかわっていて、超進学校に代わっていると「昔はおっとりしたおとなしい学校だったのに」と悲しくなることはあると聞きます。
子供さんが見学会や説明会などで、親御さんの母校を気に入ったとしても、その気持ちは尊重することは大事ですし、成績も受験校に照らし合わせても大丈夫とわかれば、子供さんに任せてよいと思います。
ただ、親御さんでさまざまな情報を知り、あまり行かせたくないと思った時は、子供さんとよく相談して「受験をさせない、さける勇気」を持って決めていきましょう。
・自分の母校へ子供を無理には進めない
・経営母体などが変わると教育方針は変わっている
・子供さんの意志は尊重。でも親御さんの止める勇気も大事