※初公開時と金融事情や教育支援制度が変わっている点がありますこと、ご了承ください。
「ペンペンのペタペタ知識欲」のペン姉さん(@penpenwaker231)です。
こんにちは。
この記事を執筆している時点(3月下旬)では、中学受験を終え入学する学校で必要になるものなどで忙しい家庭は多く、悲鳴をあげているご家庭は多いでしょう。
教育費にまつわるサイトや本で中学受験に必要なお金を用意していたのに、これから先のお金が足りるのか不安になるご家庭は多いです。
中学受験では合格への塾代や家庭教師代などはもちろん、合格後の費用のことを考えておく必要があります。
公立中学は授業料は無償ですが、私立中学は「全額自費」です。
お住まいの自治体によっては私立中学通学者で所得制限はあるもののわずかながらの給付金を出しています。
東京都は2023年1月の会議で、年収910万円以下の私立中学生をもつ家庭へ年間10万円の学費援助の調整に入ったと報道されました。
私立でも高校へ進学した家庭への無償(減免)制度はありますが、私立中学への進学は大きな負担は避けられません。
筆者の家庭が私立中高一貫校の中学部に入学した時の費用と合わせて、実際に私立中学入学後の費用について紹介します。
入学後の中1時は多めに考えて総額約200万は必要と考えておくべし

入学金と学費諸経費(課外教育などの積立金)は、合格後に学校が指定する期日に支払いを行うのが普通です。
授業料などは3期に分けて納めると考えも、中1の1期目の納付は余裕でも、2期目以降の学費の計算を忘れている家庭は多いです。
4〜5月は固定資産税や自動車税の納付時期と当たるので、1学期は余裕で支払えるご家庭は多くても2学期以降にさまざまな費用が発生してきます。
特に、今では当たり前になったタブレット端末などIT関連の出費が発生することを忘れてはいけません。
入学金はどこの学校も同じ金額。違うのはどこ?

入学金はどの学校も200,000円で、複数受験をして進学しなければ払う必要はありません。
しかし、滑り止めとする学校であれば進学しなくても入学金納付は必要です。
後日、入学辞退を願い出る必要はありますが20万円をぶっ飛ばす覚悟はしておく必要は出てきます。
学校によっては、所定の手続きをとれば半額だけでも返金をするところはあります。入試要項や合格時に渡される手続きの書類はチェックしておきましょう。
違うのは、細かいところでは学校指定品や授業料を含めた学費部分でしょう。
忘れがちなのは「学校寄附金」「学校債購入」です。
教育をする学校維持のためにある一定のお金を確保するようにと決まりがあります。
成績や指導で差別を受けることはありません、できれば寄附金は入れておくことをお勧めします。
現在、学校債を発行している私立中学は減っていますが、もし存在しても強制ではないので無理に出資することはありません。
学校制定品は男の子と女の子、制服あるなしで変わってきます

学校制定品とは
- 制服(冬・夏)
- コート
- 体操服(冬・夏。購入枚数で金額変更あり)
- 学校制定靴類(通学・体育館用・運動場用・上履き)
- 制定カバン・補助カバン
は最低購入するよう言われるでしょう。
差額が発生しやすいのは、制服で男の子と女の子でズボンかスカートでの差額は出る可能性はあります。
制服については、近年LGBT問題から女の子向けの制服に「男の子的でもかわいい」要素があるズボンやワイシャツを用意している学校が出ています。
コートを用意している学校は、夏ごろに業者が注文をとりに来るので、学校生活に慣れてから購入を考えていいです。
制服代は冬服だけでも約10万円するところがありますが、制服なしの学校では本人の好みや周りの雰囲気から少し洋服代は増えます。
中1から募集や余分の請求かかるかもしれない。海外修学旅行や海外留学
SNS上で、2023年の春に現れた書き込みで筆者も驚いた話があります。
筆者の子供も中2の時に学校主催の海外研修旅行に参加しています。
今年(2023年)は海外出国が条件がつきながらもできるようになりました。
その影響からか、修学旅行や研修旅行について早めに学校が動いていて、希望者に対して費用請求が始まっています。
3年間のコロナ禍で、海外研修旅行や海外留学をとりやめていたのを、復活させる学校が出ています。
情勢にもよりますが、念のためにと募集をかけたり、修学旅行費用を多めに徴収する学校は出てくるはずです。
海外関連で興味を持たれているご家庭は、常に最新情報を学校からもらた時は、よく話し合いはしていきましょう。
実例。我が子の中学入学時にかかった諸費用公開!

6年前になりますが、我が家の一人娘の入学時にかかった費用と購入したものと金額、1年間の授業料など(3期分納)を紹介します。
高等部へ進学しましたが、高校の制服を新たに買わなければならなくなったので、高校卒業後のお金を再計算しました。
では、実際にかかった費用を紹介します。
入学時決定時に即納付したお金

入学金は20万円、学費諸費の一部金を4万円を振り込みました。
ただし、入学金20万円は娘が入学決定したコースが特殊クラスであった為に合格発表日に事務所で入金しました。
合格者に渡される書類の中に、振込用紙一式と学校へ出す書類一式がセットになって入っていました。
その書類にこそっと「寄付金のお願い」という手紙が入っていて、1口の金額が書かれていました。
我が家は結局10万円を寄附金として、指定口座に入れています。
入学金や寄附金など、学校へ支払ったのはここまでで合計34万円です。
制服などの制定品購入についてはどうした?
制服は当然冬・夏服とあり、入学予定者集合日が採寸日でした。
ただし、特殊コースだった我が子は、入学金納付完了後に別室で採寸が行われました。
セーラー服にカーディガン(冬夏あり)で、夏服は冬服の寸法で作ると言われて、驚きながら帰った記憶があります。
混雑を避ける為に、冬服も夏服も宅配便着払い(送料540円)で行われ、冬服(セーラー服)1式で合計約86000円(税込)でした。
夏服は5月前に発送されて着払いで受け取っていますが、冬服とほぼ同額でした。
その他の制定品は指定商品ごとで日時指定で学校へ行き購入しました。(教科書は指定書店で購入)
教科書 | 国からの教科書は無償。学校独自使用のものは25,000円 |
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体操服類 | 夏用上下2セット・冬用上下1セットとコート。合計30,750円 |
制定靴類 | 通学用・体育館用・運動靴・上履き。合計19,100円 |
制定ソックス | 冬用・夏用それぞれ5足セット合計4200円 |
制定カバン類 | 制定カバン、補助カバン、靴袋や書道セットなど。合計36,660円 |
全て持ち帰りが基本でしたが、あまりにも多い量だったので学校側も宅配便で購入したものを元払いで遅れるサービスを出してくれました。(段ボール1箱で送料1000円)
コートは希望者のみ購入で2学期が始まった時に注文をとりにきて、我が家は購入していますが約3万円でした。
支払いについては、教科書以外は大勢の生徒さんが日時指定があっても大人数で支払いトラブルが出ると判断しているためか、学費一部納入時に別の振込用紙で窓口から振込をしています。
学校により、支払い時期や方法が異なりますので注意してください。
教科書やコートを省くと、振込時の金額は90,710円でした。
授業料やその他費用の支払いについて
授業料は子供の学校は3期分納でしたが、第1期が5月の月末でした。
親としては余裕を持って用意はしていましたが、5月に請求がくるとは驚きでした。
入学時に3期それぞれの納付金額のプリントは渡されましたが、特殊コースは若干諸経費(海外の提携校との交流会など)や「探究」や「資産運用」の授業での専門の先生依頼などでやや金額は高いと感じました。
途中で別のコース(医学部系コースや有名国公立コース・理系コース)への編入が入ると請求金額の変更はあると聞きました。
結局、中学1年での学費は合計910,400円でした。
中2からiPad Proを使ったICT教育を導入したので、学校一括購入でiPad Proセット一式を約13万円で購入。
保守代金が中2から加算されるようになりました。
今は中学から入学する生徒全員購入となり、ICT教育や緊急時のオンライン授業に活用しています。
ここまで、我が子が入学時にかかった費用は約150万円になりますが、やや安めに済んでいる方ではないかと思います。
まとめ。中1時には200万円は多めに用意。3年間で400万円は必要と計算してもよし。

我が家の話を実例として紹介しましたが、中1時に紹介したお金以外に様々な費用請求はあります。
例えば、英検や漢検、英語に力をいれている学校ではTOEICといった学生向け資格の検定料金。
諸経費から出す場合と各自で支払う場合があります。
中学受験熱が上がっているものの、費用面が追いつかないと、高校そして大学進学にまで影響がでます。
ある銀行が調べた全国の私立中学の学費は、平均として430万円と結果を出しています。
学年が上がれば若干下がるか上がるかは物価や政治情勢でかわりますし、全学年では多めに徴収しているので繰越処理は行われるものの多めに学費類は用意しておくと安全です。
最近は子育て世代を手厚くする方向で、さまざまな案は出ていますが、中学受験を考えているのであれば、早めに手を打っておく必要はあります。
ご家庭で早くから考えても「難しい!」と思った時は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのもひとつの「学費見直し」の道です。

高等学校・大学進学への支援について話し合われていますが、圧倒的に私学への援助は手厳しい傾向があるので学費確保は早め早めに考えていきましょう。