※この記事は2021年6月22日に公開したものを再構成しています。
こんにちは。ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
例年、私立中学では学校見学会を5〜6月に実施が集中します。
コロナ禍に入ってからは、オンライン説明会や人数制限での説明会が多かったのではないでしょうか。
普段の生徒さんの姿や、部活動などを知る機会になりますし、気になることを質問できる機会ですからね。
多くの子供さんが興味を持って見学に来られるのは大歓迎!
学校はもちろん在籍中の生徒さんは「どんな子が受験するんだろう」と見ています。
優秀な生徒さんを集めたいし、将来の後輩がどんな子達か気になるところでしょう。
小5生の子供さんから見学可能ですから、受験校や本命校を見極めるには、見学会などの学校主催のイベントは是非参加することをおすすめします。
では、見学会など参加してどこをチェックすればよいのでしょうか?
見学会などで必ず記入。通っている塾はチェックされます。

今は感染予防のために人数制限をするので、ネットからの申し込みに変更されましたね。
申し込み時に「塾名」を入力する欄があったかと思いますが、見学に子供達がどこの塾に通っているかを把握するためでもあります。
有名大手塾に通っている子か、小規模塾からなのか、それとも自力で受検対策しているのかを知りたいのです。
塾向け説明会を行わない学校は、見学会などで来校した受験予定者でもって、どんなレベルの子供さんが興味を持って来校して、受験するのか知りたいのです。
通塾先でどういうところを見て、何に反映させるの?
塾名を見れば、長年の受験データから指導レベルがわかるので、すでに準備している入試問題を見直すチャンスにもなります。
見学会では、体験授業を行うところもあり過去に出題した問題を使って「この問題は解けるかな?」と試す機会を設けます。
教科ごとに体験授業を行いますが、コロナ禍で「密」を避けるために、事前予約がほとんど。学校の申し込みサイトで必ず受けてみたい授業をチェックしてくださいね。
見学会の開催時期によりますが、塾でどのぐらいのスピードで指導が行われているかわかるので、学校側もチェックしやすいのです。
ちょっと意地悪な学校だと、過去問をぶつけてみて、簡単に解ける問題だと分かれば、入試問題の見直しに入ります。
小学校で英語が教務化されていますが、見学先の学校の指導を見るために「英語」の体験授業はおすすめです。特にネイティブスピーカーの先生ではなく、日本人教員の授業で、その学校の指導レベルがわかります。
在校生が案内する時や部活動紹介で見られている点

見学会は先生方やPTA役員の皆さんが揃っても、見学するご家族への対応は大変。
そこで、在校生に「見学会や説明会でお手伝いできる子はいるかな?」と募集をかけます。
私どもも、学校内で行きたいクラブや体験授業の教室がわからない時に、すっと在校生で首から「案内役」とタグをぶら下げた子が声かけと案内をしてくれました。
さりげなくすっと現れる在校生の案内が丁寧だった学校は、日頃からのしつけもしっかりしていて安心できると思います。
なぜ在学生が見学する子供達をチェックするのか?

子供が希望の学校に入学してから、見学会のお手伝いはさせて頂いていますが「この子入学しないかも」「入学してきてくれるといい子かも」などチェックしていたと言います。
なぜチェックするかということを聞いてみたところ「在学生ならではの考えだね」と納得しました。
見学会で出会った子が入学したとわかった時は、とても嬉しいようです。
特に、自分の所属する部に見学も来てくれたとなると、かなり嬉しくてたまらないとか。
部活動も見学会では公開されて、学校の部活動への力の入れ方もわかります。
気に入った部活があって、学校の授業内容もいいと納得すれば、子供さんの受験への気持ちはアップするでしょう。
たまに「え?このご家族は何をどうしたいの?」とびっくりするぐらい礼儀が悪かったり、失礼なことを言うご家族は一定数います。
ただし、この手のご家族の方は、入学していると一緒にならずで、別の学校へいくか受験をしていないと見受けられます。
親向けの説明会で是非チェックしておきたいこと
見学会や学校説明会で、学校側からの話はありまして、守らなければいけないことや教育方針についての説明は受けます。
最近、見学会や説明会で「これ言ったよね」という話を忘れていて、口コミサイトでひどいことを書いているケースが多々あります。

校則関連や授業についての諸注意は見学会でもある程度説明を受けるし、コース制についてのことも言われるのですが「知らなかった」と書かれることは多数あります。
部活動についても、学年が上がる時や成績不振の場合、先生からの指導は受けます。もちろん、活動している部で決めていることはあるので、守るべき点は守らないと困りますよね。
受験勉強は大切なのですが、人への礼儀やマナーのことでトラブルになっているケースはあります。(表に出さないだけですけどね)
「うちの子がまさか、そんな!」という事案も出ています。
勉強ができるだけではなく、「人としてどうかな」という礼儀に反しない教育を受験勉強とともにご家庭でしつけていく必要があります。
その後の学校生活でも、勉強は一流でも人間としての付き合い方や礼儀ができていないと、クラスメイトから嫌われたりするし、部活や学年を越えた共同作業授業では嫌われてしまいます。
2022年度の入試説明会ではよく確認しておきたいこと

ようやくほぼ対面式の学校見学会や公開される文化祭・運動会ですが、生徒さんで案内係が務まるのは高3生がほとんどという学校は少なくありません。
なぜかというと、高2から下の学年の生徒さんは、
- ちょうどコロナ禍でオンライン説明会しかなかった
- 対面式があったとしても、人数制限で現地での説明会ではなくオンラインで参加
- サテライト方式の説明会しか参加できなかった
と学校内の案内に不慣れな生徒さんが多くいるからです。
コロナ禍の間に、学校が生徒にどのような対応で授業をしたかの評判は、もちろん広まっていて、人気が変わらない学校はあります。
逆に、評判が悪くて、現在の中1生で人数割れを起こしている学校があります。
人数割れを起こすということは、コロナ禍での授業の進め方やその後の対応が口コミや、ネット上の評価サイトで反映されて、受験を控えた為、学校の評価と同時に偏差値も下がり始めている合図です。
今年春の高等部を卒業した子たちの進路先を発表されても、我が子の時代にはどう変化するかはわかりません。
先生方の質が落ちているケースもあるので、説明会では、不安に思うことにいかに先生方が答えるかはよく聞くことが大事だと思います。
まとめとして。学校や在校生が求めているものとは?

私立中高一貫校となると、学校は大学受験実績を求めるのは確かです。
しかし、見学会などで受験を考えているご家族をがっかりさせるわけにはいかないのです。
それには普段から学校でのしつけや指導はしっかりして、外部の方が来ても恥ずかしくないようにしています。
残念なことに、一部の学校では学力優先にして、見学会で来た方に失礼な態度を取るところはあって、いくら素晴らしいと思いたくても思えなくなってしまうんですね。
中学受験は年々難しくなっています。だから、塾や親御さんは学力優先で年齢相当のしつけをおろそかにしてしまいがちになってしまい、学校入学後にトラブルになるのです。
学校生活を楽しんで、たくさんの楽しい思い出を作って、希望の進路に進めるように卒業していきたいですよね。
学校や在校生の皆さんは決して「おとなしくて思い通りになってくれる子」を求めているわけではありません。
家でのしつけが行き届いていて文武両道とまではいかなくても、常識ある勉強熱心でありかつ明るく元気な子供さんを待っているのです。
中学受験を通じて、いろんな子供さんやご家庭を見てきましたが、ご両親がおおらかで明るいご家庭ほど、しつけなど行き届いていて向上心が高いと思います。
中学受験でカリカリしやすいと思いますが、どうか今は温かい目で見守りながら、中学受験を乗り切ってくださいね。