初稿:2020年6月20日
※この記事は、初稿時の内容に加筆・修正を行ない再構成したものです。
こんにちは。
ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
年末は中学受験本番に向けて小6生は合宿など追い込みに入っているでしょう。
塾は入試対策と並行に新しく入る生徒さん向けのテキストや入塾テスト作成を進めています。
その陰では、オークションやフリマアプリで「有名塾の入塾テスト」や特定の学年の小テスト1年分・テキスト類が販売されています。
かなり高額販売されているのですが、果たして塾オリジナルのテキストや小テスト類をフリマアプリで販売してもよいのでしょうか?
市販されている参考書や問題集も他の人に売って大丈夫でしょうか?
これからの紹介する点を守れば、親御さんや子供さんがもっとも心配する「個人情報漏洩」などのトラブルに巻き込まれることはありません。
筆者が経験したことを含めながら、気を付ける点を紹介していきます。
市販の参考書や問題集はオークションやフリマアプリに売っても大丈夫!
本屋さんで売られている市販の参考者や問題集・過去問題集(通称赤本)はオークションやフリマアプリで売っても大丈夫です。
使っていた子供さんが、参考書や問題集に書き込みをしていることは多々あるはず。

オークションやフリマアプリで売る場合は商品説明で「書き込みあり・マーカーあり」と記載し、なるべく文中の文字が入らないように写真撮影をしたものを掲載すれば親切でしょう。
市販の参考書や問題集の「マーカーや書き込みあり」は少しだけ注意が必要です
親御さんはたとえ書き込みやマーカーが引いているものが、どのような状態か興味はあるでしょう。

出品者に「どのような書き込みかマーカー部分の写真をアップして欲しい」と連絡するケースはあります。
大人でも「著作権侵害になる」という人はいますが、マーカー部分や書き込み部分が参考書類の本文に写り込みをしていなければ、基本としては著作権侵害とはなりません。
ただし、使用状態が「未使用・未使用に近い」と商品状態を書いているのに、実物は書き込みがあり商品の概要にも買いていなければどうでしょうか?
購入者側からキャンセルがかかって、やりとり内容からアカウント停止になる場合があるので、市販のものとはいえ使った形跡があれば出品には注意が必要です。
フリマアプリで参考書の出品を考えた際、書き込みがひどいものを出品するのは控えるのがいいでしょう。
問題は塾のテキスト・プリント類の販売は?

問題は、塾オリジナルのテキストやプリント類の販売はいいのでしょうか?
提供している塾のテキストやプリント類に「転売禁止」と明記している場合は、販売は禁止です。
例えば
1.販売を目的とした、複製・転載・加工
2.他者への譲渡・販売・貸与
1と2これらは禁止とする
とテキストやプリント類の後ろや表表紙に書かれていれば、「販売禁止」となります。
有名塾のテキストの一部を無断転載し指導に使っていた塾が著作権侵害で訴えられた例は過去に多数あります。
転売や譲渡の記載がなければ、個人でオークションサイトやフリマアプリを利用して売るのは問題ありません。
とはいえ、テキストやプリント原本を売るには注意が必要です。
購入者が善意の人かがわからない。悪意のために購入する人はいる!
筆者の子供時代から噂にはなっていたし逮捕者は出ている話です。
オークションサイトやフリマサイトで、有名塾のテキストやプリント(入塾テストも含む)を購入、コピーしたものをフリマサイトで高額販売して逮捕されている人はいます。
塾側で作成したテキストやプリント・テスト類の著作権は、制作した塾側にあり購入者が塾に黙ってコピーしたものを売るのは著作権の中の「財産権」を侵害したとなります。
著作権とは?
著作権は2つにわかれていて、その一つは著作物を通して表現されている著作者の人格をまもるための「著作者人格権」、そしてもう一つは、著作権者が著作物の利用を許可してその使用料を受け取ることができる権利としての「著作権(財産権)」です。
(引用元:著作権はどんなもの?)
コピーしたものを販売したとわかると、著作権使用料などの大金を塾側へ支払うことになります。
<実例>塾オリジナル問題集の解答をなくしただけでも大騒動

子供を中学受験専門塾に通わせていたときに、問題集の解答をなくした際の対応は大変でした。
- どこを探しても見つからない。
- 解答集を売ったかどうか?問題集のコピーを売っていないか?
- 「決してテキストや問題集は転売などしていない」という誓約書の記入
- 本部へのコピー品を渡してもいいかの許可
- コピー品を受け取ってからも誓約書記入
私も呼び出されて、誓約書の記入や事情説明に大変でした。
後日解答は見つかりましたが、問題集のコピーだけでも本部へ連絡をして許可を取らなければいけません。
生徒や家族のことは信じていますが、コピーすることに対してはかなり慎重なのだと気付かされた話です。
不要になったテキストや小テスト類はどうすればいいの?

オークションサイトやフリマアプリでは、中学受験対応の有名塾のテキスト・プリントや入塾テストが個人売買されています。
よく見るとかなりの高額で売買されている方はいらっしゃいます。
表示されている価格が適切かどうかは、わからなくて実は1万円もしないものかもしれません。
周りで出品されている人を見て、同額の値段をつけても大丈夫なものでしょうか?
出品する際は、周りの出品者の値段を参考に相場をみるとよいでしょう。
有名塾で特定の学校対策用テキストやプリントになると高額になるケースはありますが、2000〜3000円が相場です。
子供さんの書き込みや破れにシミなどがあれば、減額する必要はあるでしょう。
オークションやフリマアプリは、いろんな人が利用しているので善人の人ばかりではありません。
必ず悪意を持っている人も利用しています。
オークションサイトやフリマアプリは、特にトラブルに巻き込まれたときに運営が助けてくれるのかというと「個人同士解決」が基本です。
解決はかなり難しいです。
どうしても不要なテキスト類を安全に売りたいという方は、中学受験から大学受験までのテキスト類買取店があります。
書き込みなどありで遠方でも買取をしてくれる店があります。
余談として。学校の教科書はフリマサイトで売れるの?

小学生・中学生の教科書は、国から支給品で無料ですから、売っても誰も買いません。
高校の教科書も有料であっても、毎年見直しが行われるので売買しようにも難しいですし、買い手がつきません。
売れるとすれば、大学で使う教科書で専門書としても通じます。
しかし、教授が選定する本が教科書となりますから、大学内で後輩に売るケースがほとんど。
学校の教科書やプリント類は潔く古本として処分しましょう。
まとめとして

今中学受験の準備をしていて、大手塾ではマンスリーテストなどで相当な紙類が溜まっているでしょう。
我が家でも、テキストがどんどん増えていき処分するのに悩みました。
入学してからは、オークションサイトもしくはフリマアプリに出すかは迷いましたが大手塾には通っていなかったし出品しても買い手はつかないからと処分しました。
処分方法で困っている方は、一度塾に相談してから対応方法を決めましょう。
市販の参考書はもちろん塾のテキスト類の処分は、かなり気をつけて後から大問題へ発展しないようにすることは大切です。