どうも!「ぺんぺんのペタペタ知識欲」のペンペン(@penpenwaker23)です。
先日、twitterのTL上で「一度、子供が小1の時にやっていたなぁ」という計算を見かけたので、子ども(現在中2)に帰宅後見せると、「あー!これめんどくさい計算法やからいや!」という反応を見せました。
現在小1で、「繰越を含む足し算」で教える時に使われる方法で「さくらんぼ計算」と言われているもので、大人からすると、一瞬戸惑う指導方法です。
この計算方法は、果たしていいのか悪いのかというのを、考察してみました。
私も忘れかけていた「さくらんぼ計算」
ある方のツイートのスクリーンショットになりますが、1桁同士の足し算で、繰越が必要となる計算ってありますよね?
答えは2桁になるのですが、昔なら指をつかったり、おはじきで指導していたはずです。
しかし、娘が小1の時に、いつもしょんぼりして帰ってくるので、話を聞くと「さくらんぼ計算がわからない」と嘆いていました。
話によると、わかっていても+から後ろの数字を2つに分けて、さくらんぼのように記入しなければ、バツ印がされると聞いて、びっくりしました。
この計算の解説
たとえば、
3+9という式があるとして、答えを求めるとしましょう。
頭の中で計算できる人なら、すぐに「12」という答えを出しますが、ここからがさくらんぼ計算の指導方法です。
+からうしろの「9」を「7と2」に分けます。なぜ「7と2」かというと、+より前にある「3」を足して「10」になるようにするために、分けます。
あー、ここで分ける作業でつまづきが出るわけです。
基本の10まで足す計算ができなければ、1つの数字を2つに分けるとまでは行かないわけです。
続きとして、
「3と7を足して10。あと残りに2があるから、合計すると12」というのが、「さくらんぼ計算」で、1つの数字を分けて、改めて合算することで、求める方法です。
さくらんぼ計算が馴染めない子は確実にいます
本来、算数はその後数学へ発展していくので、私達小学生の時代は、このような計算方法ではなく、おはじきや指でカウントしてよしの時代でした。
その後、頭の中でできるようになって、2桁以上の計算にも柔軟に対応できるようになっていました。
しかし、この「さくらんぼ計算」を強制すると、もともと算数・数学センスがある子や、年長さんぐらいからプリント学習教室へ通っている子にとっては、とてもやりづらい方法なのです。
さらに途中式といいますか、途中さくらんぼを書くようにという指示がでると、パニックを起こす子もいます。
さくらんぼ計算での指導方法がいつからはじまったかは不明ですが、10年以上前から実施されていたとも言われています。
我が子も、このさくらんぼ計算でしょんぼりはしたものの、学年があがってから、さくらんぼ計算から解放されたと同時に、小4から中学受験の準備をしたので、「さくらんぼ計算」自体がおかしいと考えています。
今の小学校での算数指導自体が変?
この他にも、掛け算の問題で、なんら問題のない計算式を立てているのに、「間違えている」とバツ印を
もらっている子の用紙の画像も、twitterで流されました。
問題としては、最終的にはパンは何個必要なのかと問われているのですが、一人頭のパンの個数と人数との関連性から、数式を組み立てないといけないという問題です。
かっこに数字を入れる問題でしたが、別に一人頭のパンが5個になろうが、3個になろうがいいのに、バツ印をつけられていて、気の毒でした。
数学として考えるなら、別にどちらが先でもいいのですが、なにやら押し付け教育のようで、無理があるんです。
これでは、算数から中学で学ぶ「数学」に移行した時に、混乱を招くばかりで、数学の力が伸びないのも当然でしょう。
まとめとして
今の算数の指導では、確実にできる子を潰すことにはなりますね。
中学受験を目指そうとする家庭で、これを見れば、将来に不安を感じて、早めに中学受験対策塾へ入れることになりますが、学校との指導の違いに戸惑いをうむことになります。
(うまく使い分ける子は使い分けますが、見つかって強制される可能性は高いですね)
最近、理系脳の子供が少ないとも言われていて、必死になって算数の授業ではなく、プログラミングに力を入れているというところはありますが、プログラミングでも算数や数学の知識はいるので、理系の基礎となる算数・数学をおろそかにそして誤った教育をしてはいけないですね。
これから先、いい指導方法が生み出されればいいのですが、出ない可能性もあります。
もし、お子さんで「さくらんぼ計算がわかりにくい」という場合は、親御さんも一緒に解いてみて、やりやすい方法を見つけてあげて、教えるのもいいでしょう。
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