
こんにちは。「ペンペンのペタペタ知識欲」のペンペン(@penpenwaker231)です。
中学受験で、志望校選びの中で「この学校って宗教が絡んだ学校では?」と考え込む親御さんは多いと多います。
私自身、高校はお寺直接運営の学校で、短大はキリスト教・プロテシタントの学校でした。仏教系の学校では宗派がわかれますし、キリスト教系ではカトリックかプロテシタントにわかれます。その他の宗教団体が運営する学校もありますが、公立中高一貫校は「宗教の時間」はありません。
先日、ローマ教皇様が来日され、長崎と東京とで、聖歌隊として参加したカトリック系の学校はあり、気になられた方もいらしたかもしれません。
宗教系の学校では、どういう教育が行われるか、親御さんが心配されるであろう点を解説します。
私立の宗教系の学校は、「その宗教の教義」を基盤とした教育を行います。授業の中で「宗教の時間」がありますが、「道徳の時間」として取り入れているとお考えください。
志望校がお家の宗教と異なっていても、学校側は拒むことなく受け入れてくれます。入学した学校で、まれに自分の家の宗教について、宗教の先生から聞かれることはありますが、恥ずかしいことでもなく、むしろ「教えて欲しい」と興味を示される先生もいるぐらいです。
私が在籍した時は、毎日のお経の詠み上げ、校訓斉唱はありました。キリスト教系も、お祈りの時間は朝必ずあります。
学年集会・全校集会では、学校によりますが、お経を詠むことや聖書朗読はあります。
「その宗教に家族全員入らなければいけないのか?」というと、入信させることはありません。それは国が保証する「信仰の自由」に反することになります。
最近は、宗教教育について、怖がるご家庭もありますので、昔ほど宗教教育をきつくしない学校はありますが、伝統のある学校では、昔ながらの教育方法は取り入れている場合はあります。
不安な点があれば、学校説明会で聞くか、説明会は聞いたけれど不安な点があれば、塾側でも知っていることはあります。ただ、やはり一番納得がいくのは「学校への問い合わせ」です。
仏教系やキリスト教系について、それぞれ宗派などがあり、重要視するところは違います。
仏教系ではかなり宗派が多いのですが、まずは基本となる「ブッダ」誕生や悟りを開く話、その後の話は必ず入ることでしょう。それから、その宗派の開祖のお話や、お経の話へと続きます。
キリスト教系では、カトリックとプロテシタントで聖書の扱う部分が変わってきます。カトリックは「新約聖書」、プロテシタントでは「旧約聖書」に重点をおきます。カトリックは厳格な面があるので、「自分に対して律するような教育」をしていきます。反対にプロテシタントは「自主性を重んじた教育」を行います。
行事については、各宗教に沿った行事は行われます。最近は、省略する学校は増えていますが、行事を通じて「人としてどうあるべきか、開祖にまつわる話から学ぶこと」を行います。
外部から説法(講和)を行う先生(聖職者やお寺関係者)を招いて、お話を聞いたりもします。
キリスト教系では、クリスマスミサが行われる学校はあります。本格的なミサが行われるので、信者さんではないご家庭もお招きを受けるということもあります。
仏教系の学校でも、特定の行事で親御さんの出席が認められる学校がありますので、どういう行事かというのは、入学後一度は参加してみて、学校の様子をみるとよいでしょう。
宗教教育を受けることで、自分の家とは違う宗教を知るということで、教養となることは確かです。
実は、我が子は仏教系の学校に入学しましたが、違う宗派ですから、驚いたことは3年間のうち多かったと聞きます。
一部の学校では、宗教にまつわる「特別枠」を設けている学校はあり、優先的に合格を出す学校はあります。優先枠とはいえ、合格点に達していなければ、不合格となります。
今は控えているところは多いのですが、キリスト教系でカトリックの学校であれば、高校生になってからの修学旅行でフランス・ルルドへ行く学校はありました。
ルルドは、カトリック信者にとっては「奇跡の泉」と言われていて、学校単位で行く場合は、信徒の子供さんで侍者経験ありの子(侍者とは司祭様のミサのお手伝いをする子供)が、ろうそくに献灯する役目が与えられます。
学校側でも、信者の子供さんが入ることは、宗教教育がやりやすい面はあります。しかし、子供さんが「宗教のことは教会やお寺。勉強を優先させたい」という意志があれば、そちらを尊重してください。
まれに、自分の家が信仰している宗教に疑問を持っている子供さん、違う宗教を勉強したい、宗教のことは家のことにしたいという子供さんはいますから、無理に行かせようとせず、子供さんの意志で決めてください。
子供が現在仏教系の学校に通っていて、私が通った学校の宗派とは異なりますが、教えられることはほとんど同じです。
「人を思いやる精神。教義に基づいた人間としての正しさ」
これは、どこの学校でも共通しています。まれに、形式だけの宗教系の学校がありますが、見学会や説明会でなんとなく気づかれるはずです。
私どもが、入試関連で見学会に出かけたときに、ひとつだけ、仏教系と書いているのに、宗教の時間がないことや、宗教系行事がないことに首を傾げて、受験しなかった学校はあります。
宗教をバックボーンにした教育は良い面はありますが、話を聞いていて、疑問に感じた点があれば、よく考えてみて、受験をさけるか、候補を変更するなどの対応をしてください。
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