もうすでに大勢の人が使ってみた感想や、問題点を洗い出しているので、
私は、2番煎じ的な話になってしまいますが、
6月28日にリリースされたアプリ「CASH」を取り上げます。

私のライターやデザイナー仲間でも、どんなものかということで実際に利用したものの
「不安で怖い」という声を聞いています。
話を聞いてみると、「もろ質屋アプリだよ」という話でした。

・そもそも質屋ってなんやねん?
最近の人は質屋とはどういう役目をするところかわかりますか?
時代劇をよく見る人や世代の人なら、わかるかもしれませんが、
自分が非常に大切にしている高額なもの(絵画、着物、宝石、骨董品、武士の時代なら刀。
現代ならブランド品や毛皮などの高額品)を質屋に持って行って、査定をしてもらって、
現金化してもらいます。

ただし、質屋の使い方には「質入れ」「買取」の二つがあります。
「質入れ」というのは、質屋に品物を持って行って、査定をしてもらって現金化するのですが、
期日内に返済すれば「質草」としていれた品物を取り返すことができます。しかし、何度か期日を
伸ばすと返済の金利が上がっていきますし、査定金額は低いです。
要するに、お金を貸してあげるけれども、確実に何か価値のある高額なもの(ひどい場合は家の権利書)を「質草(しちぐさ)」として人質(?)にして、返せない場合は、質屋に預けたものを
取り上げるということになります。
「質草」として預かっていたもので、返済できなかったものは後日「質流れ市」として、売られることに
なって、安く査定して貸した金額と質流れ品として売ったものの利益で、質屋は儲かるというものです。

「買取」はもう質屋に品物を売ってしまうという行為で、一度売ってしまうと質屋から買い戻すことはできません。その代わり、買取金額は高いので、ここで若い人は「質屋は買取専門業」と誤解してしまうところなのかもしれません。

・質屋の恐ろしいところ
金利計算などが異なるという点です。大手銀行さんがしているカードローンでもなく、きちんと担保となる現物を抑えているので、金利がかかるというのは当然ですが、「質屋営業法」に基づいて上限108%という高い金利があることです。
しかも、金利は月利です。だいたいの質屋は15%〜95%という金利でお金を貸しますが、返せないと質草となったものを取り上げるということになります。

・CASHはどうなの?
ここでCASHはどうなるのかという点ですが、利用した方々の話を聞いて見ると、
「質屋アプリ」と速攻で返事がきました。

一時期「カードの現金化」の温床とも言われたメルカリは、今はほぼましなサイトですが、
CASHに関しては、SMSの登録のみで写真撮影したブランドものなどを査定して、現金化してくれる
というものです。そして現金化したものをヤマトが引き取りにやってくるというシステムで、現金化
してから2ヶ月間に手数料としての査定金額の15%を上乗せして返金するか、そのまま品物を買い取ってもらうかになります。

ここで問題なのが、本人確認をSMSの携帯電話のみで行なっているということ、そしてブランド品を
写真だけで査定してみて、結局偽物だと利用規約違反になってしまうという査定の曖昧さ、
やっていることは「質屋」なのに、「古物商」の資格しか取っていないないという点です。
弁護士や法務関係の人間を採用していたのに、昨日(6月29日)の時点で、担当弁護士の名前が
サイトから削除されているというのは、いかがなものでしょう?

これは、試しにCASHを利用した友人の情報ですが、ヤマトの引き取りの伝票を見ると、
到着先が倉庫ではなく、事務所であったということでした。
かなりの人が登録して、一時取引停止をしたのですから、倉庫で一旦引き取りをして保管
するというのが筋かもしれませんが、事務所ということは、うさんくさいなぁと思うのです。

・結局はどうなるか?
結果は2ヶ月後の8月末かその前にどんどん出てくるのではないかと見ています。
「質屋営業法」の免許を取らずに「古物商」でやっているという点は、
非常に危険です。
一番びっくりしたのは、査定の写真を撮影するときにスタバのコーヒーを撮影してみると、
「15000円」と査定額が出たというツイッターでの画像をみかけました。
友人も缶コーヒーを撮影したら、同じ現象が出たと。
ただ、これで現金化をすると、垢BANになるのでやめたと話していました。
ツイッターのとあるインフルエンサーは「新しい商売じゃないか」と賛美していましたが、
日本の現行の法律はそうは許さないでしょう。
まぁ、2ヶ月後の結果が楽しみです。